「そぅ…」

「○？」

何でそんな顔するの？
期待しちゃう…

「私……聞いちゃったんだ…。レッスン室でトキヤが春歌ちゃんに話してるの」

言い出したら止まらなくなってた

「私、ずっと知ってたよ？
けど、トキヤが話してくれるのを信じて待ってた。
私に最初に打ち明けてくれるって…なのに……
なんで？…トキヤは…もぅ…私なんか…」


「すいません…」


そう言って私を優しく抱き締める


「本当は今日、○に打ち明けようとしていました。
しかし…七海さんに言われてしまったんです。私の歌はHAYATOと同じだと。
そこで言い包めるのはいくらでもできました。
けれど、私はもう偽りではなく、一ノ瀬トキヤとして歌を歌いたかった…自分を偽ることなく○への想いを歌にのせたかった……
ですが、それは言い訳にすぎませんね。
どんな理由にせよ、君に一番に話すべきでした…」


傷つけてすいません…


腕に力がこもる
トキヤの誠意が伝わってくる。


「春歌ちゃんといる時、すごい楽しそうだった…」

私今、すっごい可愛くないこと言ってる…

「クス…○のことを想いながら歌えるんです。これ以上の幸せなことはないでしょう？」

少し体を離してトキヤが顔を覗きこむ

「なっ…///」
「心配は無用です。私が想いを寄せているのは○だけですから。問題は…レン達です」
「え？」


一瞬怒ったときの目付きになった

「人の恋人にベタベタと…レンに何もされてませんか？」