「なぁ…最近お前らなんかあった？」

トキヤが行ったのを見計らって翔ちゃんが不思議そうに聞いてきた

「え？」
「あんま一緒にいなくね？」
「そう、かな？」
「お互いパートナーが別にいるんだから仕方ないんじゃないかい？」


レンがフォローしてくれたが翔ちゃんに痛いところをつかれた

実際、二人の時間がとれてないっていうのも事実

それに、私が見ている限り春歌ちゃんといる時のトキヤはいつも穏やかな顔をしている

正直言って『お似合いのカップル』

飽きられちゃったのかな


「レディー、悩みがあるなら聞くよ？」

「え？」

「ここシワがよってる。可愛い顔が台無しだ」

レンが私の眉間をつついた

「大丈夫、大丈夫！」

と取り繕ってはみたものの二人は心配そうに私を見る

「そっか、無理はするなよ？」


翔ちゃんがぽんっと私の頭を撫でた


ちらっとトキヤの方を見るが春歌ちゃんと話し込んでいてこっちには見向きもしなかった






放課後―

「○ーっ練習しよっ」



ドアからひょっこり顔を出す音也くん
「うん！」

「○。」

身支度をして席を立つなりトキヤに腕を捕まれた