■おまけ

多分。皆んなもあっただろう。初恋、もしくは何回目かの恋を諦めてしまった事。


俺が香奈江に惚れた理由。それは、子供の頃から夢見て、それを思いだしたのもあるが、誰にも優しくて、健気で、謙虚姿の君が大好きだった。


「わたしにコクハクする時はさ、こんな感じにシンデレラって行ってほしーなー！」

「おれも！おれがコクハクする時は、おれが王子様だからシンデレラって言う！！」

「ありがとー！」

「コクハクするまで待っててな！」

「うん！」

でも、中学がコクハク出来ずにそのまま卒業。諦めたはずの初恋。だけどやっぱり無理だった。さぁ、もう一度。俺の初恋を芽生えさせて。俺のシンデレラ。