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木葉秋紀薬

ふわっ…


俺が好きな匂い。いや、俺が大好きだった匂い。

パシッ

「っうわっ!?」

「どうかしました?」

「その匂い。」

「匂い?え、臭いですか?」

「いや。俺の、好きな匂いだから。」

「そうなんですか。」



咄嗟に手を掴んでしまった女の子の目を見る。


「……!」

「?」

「覚えて、ない。……か。」

「はい?」

「俺、木葉秋紀。覚えてない?」

「木葉……秋紀。は、秋紀君っ!」

「思い出してくれた?」

「うん。うん(泣)何で忘れてたんだろう。しかも、同じクラスなのに。」


中学の時。大好きだった秋紀君。

中学の時。大好きだった香奈江。

結局告白できずに終わった私(俺)の初恋。
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LOVE