孤爪研磨薬

ーside研磨ー

俺は帰ってからのお楽しみがある。それはあるゲーム実況者のゲーム配信。学校から帰ってきて数十分後にいつもLive配信される。リアルタイムで見たいから俺は出来るだけ早く帰る。今日ももうLive配信が始まる。


「皆さーんこんにちはー!こんぺいとうでーす。」


そういえば、今まで名前は気にして無かったけどこんぺいとうって、電車であった香澄さんのゲームする名前と一緒だ。

「今日は、久しぶりにバイ●ハザード6やって行くよー!新しいの出たらしいんで、新しく買う前に前のバ●オやりまーす。」


この人はゲームと関係ない話もするが、その話も面白いし、ゲーム関係になるとためになる話もしてくれる。見ていて飽きないゲーム実況者。俺の憧れの人。


「あ、そういえば今日ね、電車で赤色のキーホルダー付けてる男の子が居てね、ゲームの話で盛り上がっちゃった(笑)」

『それ、俺かな?』

「えー?ほんとー?」


俺、?嫌、まだ確信はない。自意識過剰だ。


「あの子戦闘系のゲームもやってるらしいけど、強そうな雰囲気してた!その子RPGもするとか言ってるけど、想像したら可愛いなって思ったんだよね(笑)」


「明日も電車乗るからその子に会えたら良いなー。あ、もしかしたら見てくれてたり?見てたら、明日電車で声かけてー。」


『探して声かける。』

「(笑)」

「あ、もうラスボスだね。ラスボスはね、明日の出来事を話しながら倒すねー!じゃあおつこんでーす!」

『おつこん〜明日楽しみにしてまーす。』
↪︎返信
おつこん〜!楽しみにしててくれてありがとね!

『明日電車で会った人居たらいいね。』
↪︎返信
ありがとー!会えたら良いなぁー。


早く明日にならないかな、香澄さんに会いたいな。明日もし会えたらゲーム実況の事、聞いてみようかな。
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LOVE