孤爪研磨薬

ガタンゴトン…

キキーッ!


人が沢山乗ってくる。会社に行く人、旅行に行く人、学校に行く人、どこかへ行く人。色んな人が一つの電車に乗ってくる。電車はもうギュウギュウ。

ドン…

人に当たった。謝るくらい出来ないのか。

「うわっ…」

「す、すみません。」

「何ですか?」

「貴方のキーホルダーが、私の鞄に付いてるのキーホルダーに引っかかって…」

「あ、すみません。取ります。」


俺も当たってしまって居たのか、人の事言えないな。


「ありがとうございます。」


(このキーホルダー。私と一緒。)

(このキーホルダー、俺と一緒?)

「このキャラ好きなんですか?」

「え、あ、ま、まぁ。」

「私も好きです。」

「他に何かゲームとかやられてるんですか?」

「RPGとか、戦闘系のやつとか、ポケ●ンとかしてます。あ、マ●オも。」

「嘘、私もしてます!面白いですよね。」

「そう!どんなゲームも凄く面白い。特に、レベル上げが出来るド●ゴンク●ストとか、」

「良いですよね!ド●ゴンク●スト、一回で倒せなかった相手でも、何回かしてるうちに攻略出来て、楽しいんですよね!」

「そう。そう。フレンドなろ、俺の名前教えるから、コヅケンって名前。」

「コヅケンですね。コヅの“ヅ”はつに点点ですよね。」

「うん。君は?」

「こんぺいとうです。」

「金平糖。漢字?」

「家、平仮名です!」

「そっか、なんでこんぺいとうなの?」

「こんぺいとうが好きなので、コヅケンさんは?」

「自分の名前から来てるよ。」

「名前言いましょうか?」

「分かった。俺孤爪研磨。」

「私は三輪香澄(みわかすみ)です。」

「じゃあ、また会ったら、普段俺ゲームしてるから、」

「分かりました!私も勉強終わったらしてるんで!」

「分かった。」
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