孤爪研磨薬

「………」

「俺、これ買お。」


ー遡る事2日前ー

「今日はホテルに行って、えー…。明日の荷物の準備をしたら自由時間、ホテル内ならどこに行ってもいいが、我々だけが止まっている訳ではないので、静かに、そして他の人の部屋に入らないように、」

『はーい』

「研磨!!!一緒にどっか行こうぜ!!」

「……ゲームしたいんだけど、」

「はぁー!?!?ここまで来てゲームかよ!良いから行こうぜ!!」

「……はぁ、分かった。」

「明後日は遊園地に行くらしいぞ!!広方(ひろたか)パークに行くらしいぞ。」

「広方パーク?」

「おう。一緒に回ろうぜ。」

「うん。」

ー現在ー

「俺土産決まんねぇぞ!!?研磨はどれにするんだ?」

「俺は、このキーホルダーにする。」

「赤色のキーホルダー?」

「うん。音駒カラーでこのゲームのキャラ好きだし」

「へー!!俺はじゃあ研磨と逆の青色のキーホルダーにしようかな!!」

「好きにすれば?」

「ヤベッ!!時間見るの忘れてた!!早く、急がねぇとセンセーに叱られる!!」

「そんなに?」

(……まだ20分あるじゃん、)

「皆んな揃ったかー?」

「1班揃いました。」

「4班も揃いました。」

「2班揃いました。」

「3班揃いました。」

「5班揃いました。」

「8班揃いました。」

「6班揃いました。」

「7班揃いました。」

「よーし、全員居るな。東京に帰るぞー。」

『はーい。』

ー学校にてー

「あれ?研磨さん!」

「リエーフ。」

「その鞄に付いてるのは何です?」

「キーホルダー。俺が好きな」

「へー!!赤色のキーホルダーですか。」

「うん、音駒っぽくて、しかも好きなゲームのキャラだったから」

「……研磨さん!!音駒としての誇り持ってたんですね。」

「いやそんなんではない。」

「え"!?」
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LOVE