「じゃあ今日早速体育館に来てな。」

「うん。」

ー放課後ー

「クロ…」

「研磨。待ってな。」

「一緒に行こ。」

「あ、うん。」

「クロ。この人誰？前までは居なかったよね…」

「あぁ。今日転校してきたんだ。」

「そうなの。なんで一緒に行くの？」

「マネージャーになるから。まぁ良いから。早く体育館行くよ。」

「………コクリ」

バンッ

「黒尾〜」

「お疲れッス」

「おー。おつかれ。」

「今日はマネージャーを連れてきたんすよ。」

「えぇ！？マジスカ！黒尾さん！マネージャー！憧れてるんスよ！」

「おー。それは良かった。」

「マネージャーか、今どこにいるんだ？」

「外です。」

「じゃあ呼ぶか。」

「入ってこーい！」

「し、失礼しますっ。」

キュン…

「可愛いッスね。」

「………」

「マネージャーになりました。姫嶋真紘です。」

「宜しくお願いしますっ！」

「ってことで、仲良くしてね。特に、二年生だから、やっくんとか、海とか、黒尾とか、同学年だから。」


あー。キャプテンだからとか知らないけど、それ言われるの嫌なんだよな。俺以外と、仲良くしてるところなんか、見たくないのに…


「サーブとー。スパイク〜！そっから三年vs二年、一年入ってー」

「うーっス！！」

「あざっス！！」

バシッ…！！


……バシッ！！

「給水〜休めよー。」

「お待たせしましたっ。ドリンクですっ！」

「あ、あああ、あ、ありがとな。」

「？？？」

（そんなに動揺する事なのかな？）

「どうぞっ」

「……ｱﾘｶﾞﾄ」

「どうぞー」

「ありがとうね。」

「どうぞっ。」

「おー。ありがとな」

「おーい。マネージャー」

「はい！」

「今日はこのセッティングで行くんだけど。アップとか、ちょい試合見た感じどうだった？黒尾が言うには、前烏野でマネージャーしてたって聞いてたんだけど。」

「そうですね。二年生のところに一年生入れるのは決まってますよね。セッターに、研磨さん入れて、あ、研磨さんは周りをよく見て判断しているので。良いかなと思います。竹虎さんとかは、バックに入れたり…」

「ってすみません。」

「いや、大丈夫だ。研磨は俺も入れたいなと思っていたから、様子を見て、竹虎も入れようかな。」

「良かったです。」

ー試合開始ー

「………」

（研磨さんは、セッターとしても凄いけど、分析力がすごいな。相手の弱点とかをしっかり解っている。　　ような動きをする。偶然では絶対ないよね。）