黒尾鉄郎薬

ピピーッ!!!!!

「……試合。終わったね。」

「グスッ…グスッ…」

「真紘が泣かないでよ…」

「グスッ…だっ、だって…グスッ…可奈ちゃ、んの、友達が…負けちゃっ、て…グスッ」

「大丈夫だから。…」

友達のためにか、泣いてる君を見た俺。

「良いな…」

「黒尾?何がだよ。」

「人のために泣けるのって…良いよな。」

「そうか?」

「あぁ。」

ー数ヶ月後ー

「えー。今日は、転校生を発表する。」

「えー?聞いてないー!誰だろー。」

「男子が良いなぁー!背が高いイケメン(笑)」

「俺は女子が良いなぁー。背が小ちゃくて、可愛い子ー!」

「静かに!!!入ってきて良いぞー。」

ガララ

「初めまして。姫嶋真紘(ひめしままひろ)って言います。親の都合で転校してきました。仲良くして欲しいですっ!」

「名前、なんて書くか書いてくれるか?」

「はい。」

カツカツカツ

「宜しくお願いします。」

「宜しくね〜!」

「そうだなー…姫嶋の席はー。黒尾の隣でー。」

「分かりました。」

「宜しくね!」

「あぁ。」

なぁ、知ってるか?俺、この時運命かなって思ったんだよ。あの日、あの時、友達の為に泣いてる君を見てから、いつか、また会える日を願ってたんだよ。
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LOVE