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青根高伸薬

朝。二口と遊ぶ事になった俺は、朝早くの電車に乗った。朝は空いてると思っていた電車だが、朝早くから仕事に行くのであろう人達でほぼ満員だった。

トン…

さっきから横からあたられている。何故だ。

「……い。」

聞き取れなかった。

「……さい。」

さい?何を言ってるのかが分からない。服を引っ張られたような気がしたから、俺は後ろを振り返った。

服を引っ張ったのは誰だ?

前を向うとしたら、左下の小さな女の子が見えた。そして、後ろの男に…痴漢されていた。

「………何をしている。」

「!!!!な、なんだよ。」

「何をしているか聞いてる。」

「な、何もしてねぇよ!!!」

「この子の事。痴漢してた。」

「は、はぁ!?デタラメ言ってんじゃねぇよ!!」

「わ、私っ…この人に、痴漢されてましたっ!!」

「は、はぁ!?な、何言ってんだよ!」

「本人が言ってるのだから、言い逃れは出来ない。」

ガシッ

「い、いでぇー!ごめんなさい!痴漢してました!」

「………痴漢の犯人」

「あ、ありがとうございます。」

(背がデカイな…怖…。)

「あ、ありがとうございました。」

「………大丈夫だ。」

「………」

「…………」

き、気まずいよぉー…

「何処か行くんですか?」

「友達と…遊びに行く。…」

「え!それなら早く行ってくださいよ!私に構わなくて良いんで!」

「………大丈夫だ。」

「え?」

「まだ震えている。……震えが治るまで待っている。」

「え?」

ほ、本当だ、まだ、震えてる…自分が思ってるより怖かったのかな…。
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LOVE