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星海光来薬

キョロキョロ…

俺は見てしまった。迷子になっている。オレンジ髪の女の子を。

「何してんの」

「!!えと…迷って、しまって…どこにいったらいいかわからなくて…」

俺は声をかけた。どうやら、この後烏野が試合をするから見に行きたいが、迷ってしまったらしい。まぁ、広いから無理もないか。


「すみませんっ…」

「気にするな。まぁ、地図持ってるなら、目印くらい付けとけよな。」

「面目ないです。次からは付けときます。」

「それと、この建物の目印になる部分を覚えとくのも良いぞ。」

「はいっ。分かりました。」


このちっこいのは烏野の10番(日向)の双子の妹らしい。いちいち日向の双子の妹って言っていたら面倒くさいから、藍(あい)と呼ぶ事にした。

「………」

「………」

無言が続く。俺も、無言は嫌だった。だが、俺は集中しないと行けない事があった。それは、藍の胸に目線が行かないようにだ。話す時は目を見るのが当然だと俺は思う。だが、藍を見ると、胸に目がいってしまう。

「お昼ご飯…は……食べましたか?」

「あぁ。藍を見つける前に食べた。」

「美味しかったですか?」

「ああ。美味かったよ。」

ダメだ…目線が胸にいってしまう。学校でも、外でも、胸がデカい人は沢山居るのは知っている。前も、外でデカい人がいた。それよりもデカいと思うし、学校でも女子や、男子から胸がデカいデカいって騒がれている女子はいるが、その女子よりもデカいと思う。

「すみません…こんな事になるなんて…」

「大丈夫だって。もうすぐで着くから」

胸が揺れているのが分かる。デカい人でも、揺れているのは分かりづらいだろう。それでも揺れているのが分かるのだ。だが、身長や、手などは小さい。身長は多分。156cmくらい。低いと言われていた俺でさえ小さいと言えるくらいの身長。そして、今繋がれてる手は、俺よりも1回り、いや2回りくらい小さい。そして、柔らかい。
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