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夢にインスパイアされた詩

「これは自戒でもあるのですがね、」

キイキイと眼鏡をかけた青年が苛立たしげに言う。

「過程というのは実にくだらないことなのですよ。
ええ、ええ、わかります。努力なされたのですよね。
ですがそこには結果が付随してこないと意味が無いのです。お分かりですか?」

私は言い返すことも出来ず立ち尽くす。ゆらりと揺れる陽炎が、青年の姿を滲ませていく。
ええ、ええ。そんな声を最後に、彼は私の心に重く深い言葉を残して消えていった。
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