退廃的な都会の路地裏のように薄汚れたゴミとネズミが溢れかえる。生き延びるためには誰かを殺したり、誰かを助けなくちゃいけない。堕ちる奴はとことん堕ちて、這い上がる奴は幸せになる。そんな弱肉強食の世界。

《主な登場人物》
鉄パイプ　(アカサビ)
年齢不詳の少女。いつもパイプを引き摺って歩いては壁や配管をボコボコに凹ませたりしている。黒いパーカーに白いワンピース。茶髪は伸ばしっぱなしになっていて、金色の瞳は冷たく光っている。
四番路地で割と顔の広い古株で、最近ペットを飼い始めた。倫理観が少々欠如してる。人を殺すことも食べることも躊躇わないためペットに引かれ気味。

アイス　(スピード)
年齢不詳の青年。怪しげな雰囲気のコートを着ていて、常に注射器を手のひらで転がしていたりする。茶色いコートに薄汚れた灰色のズボン。濡れ羽色の短髪に赤色の瞳が爛々と輝いている。売人。
"お貴族様"に顔が効く。そこそこの古株。お薬を売り捌いてはトラブルに巻き込まれて鉄パイプに助けを求める。飄々としたよく分からない存在。

マカロン　(ウルフ)
年齢不詳の少年。犬(狼)耳にしっぽを持つ。鉄パイプの趣味でそこそこいい服を着てる。満月の日はあまり外に出たがらない。後ろがクロスしたサスペンダーに黒い短パン。焦げ茶のボサボサ髪に金色の瞳を持つ。目の色がご主人様とお揃い。
最近ここにやってきた新顔。鉄パイプにいつの間にかペットにされてた。路地の良心。常識がある。ここでは一番優しいが、その甘さが時として命取りになることを理解していない。