短編集
***
足元に落ちていた銃は、冷たいまま。
拾い上げても何も答えを返さない。
そう、あれは悪い夢。実際にあるわけなんてない泡沫の夢。
手放すのだって、そんなに難しいことではなかったんだよな。
***
橋の上から見る夜景は綺麗だった。
私一人だけが、取り残されたみたいね。
はやく、早く帰りたい。自分を責める声から逃れたかっただけなの。
無責任でごめんなさい。こんなんだから、愛されなくてよかったのに。
***
体が、冷えていく。指先から、しびれていく。
重ねてきた罪は、あまりにも重すぎたみたいだ。
ぼんやりと虚ろになっていくものが、自分の生きた証。
それはあんまりにも、つまらないものだった気がする。
***
夢でいい。ずっとずっと、理想は理想のままでよかった。
吐き出してしまいたくなる絶望は、肺を侵食していく。
誰にも見られずに倒れたい。
誰にも知られないまま、花の養分になりたいんだ。
足元に落ちていた銃は、冷たいまま。
拾い上げても何も答えを返さない。
そう、あれは悪い夢。実際にあるわけなんてない泡沫の夢。
手放すのだって、そんなに難しいことではなかったんだよな。
***
橋の上から見る夜景は綺麗だった。
私一人だけが、取り残されたみたいね。
はやく、早く帰りたい。自分を責める声から逃れたかっただけなの。
無責任でごめんなさい。こんなんだから、愛されなくてよかったのに。
***
体が、冷えていく。指先から、しびれていく。
重ねてきた罪は、あまりにも重すぎたみたいだ。
ぼんやりと虚ろになっていくものが、自分の生きた証。
それはあんまりにも、つまらないものだった気がする。
***
夢でいい。ずっとずっと、理想は理想のままでよかった。
吐き出してしまいたくなる絶望は、肺を侵食していく。
誰にも見られずに倒れたい。
誰にも知られないまま、花の養分になりたいんだ。