短編集
「くだらないんだよね、こんな気持ち。」
君は泣いていた。
この手は、君の涙も拭えない。
ねぇ、泣かないで。泣かないでよ。
この声も、届かない。
「…いい子、いい子」
僕が君を撫でてあげられたら良かったのに。
この手が君の手と同じくらい大きくなれば、
この声が君と同じくらいきれいになれば、
ありえないよね、くだらないよね。
ごめんね、役に立てなくてごめんね。
死んでしまう君を助けられないんだ。
人間になりたいって、どれだけ願っても。
僕は僕のまま。それが現実。
ねぇ、君と同じ人間になりたいんだ。
なれなくて、ごめんね。
君は泣いていた。
この手は、君の涙も拭えない。
ねぇ、泣かないで。泣かないでよ。
この声も、届かない。
「…いい子、いい子」
僕が君を撫でてあげられたら良かったのに。
この手が君の手と同じくらい大きくなれば、
この声が君と同じくらいきれいになれば、
ありえないよね、くだらないよね。
ごめんね、役に立てなくてごめんね。
死んでしまう君を助けられないんだ。
人間になりたいって、どれだけ願っても。
僕は僕のまま。それが現実。
ねぇ、君と同じ人間になりたいんだ。
なれなくて、ごめんね。