宮本武蔵 夢
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小説設定範馬勇次郎の娘で刃牙の姉。強い
見た目が幼く小柄
家系の関係で目が紫
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『………』
多分今、私の顔は無になってると思う。壁に挟まり尻が抜けなくなってしまったのだ、自分は尻がデカいという事をすっかり忘れていた。
事の経緯は数時間前…
徳川邸の内側の壁沿いを歩いていた時に穴を見つけた。何故こんな屋敷の塀に穴があるのか疑問だったが格闘技関係の人が壊したのかなと自己解釈した後何を思ったのか入った。
そして今に至る
(どうしよう、大声で助けを呼ぼうかな?でも……私にも一応 羞恥心というものが…)
「この尻は誰だ?」
『…あ、宮本さん?』
「名前か、何をしておる?」
『抜けなくなっちゃったんです。すみませんが手伝ってくれませんか?』
「友の頼みとあらば」
よかった……、ほっと一安心だ。
ん?
『あの、人の尻に手を置かないで頂けますかね』
「ん、すまん」
…
『すみませんが、外側に回って引っ張ってみてもらえます?』
「承知」
そう言うと直ぐに宮本さんが上から降りてきた、どうやら壁を越えてきてくれたらしい。
両手首を持って引っ張ってもらう
「ではゆくぞ」
『お願いします』
ギチギチギチ……!
『いたたた痛い痛い痛い痛い痛い!』
が、痛い、無駄にデカい尻が引っかかる。
『尻とれる…』
「無理そうだな」
『ハイ……すみません…』
再び塀を越えてもらい
今度は足を引っ張ってもらう
ギチギチ……
『いたたたた…!あッ、行けそう、行けそうです!』
スポンッ。 ガスッッ!
『あ いだぁ!!!』
私の股の間に立って引っ張っていた為、引っこ抜けた瞬間頭から落下…となった
油断した…受け身が取れなかった…不覚…
「すまん、無事か?」
『はい…なんとか』
額をさすりながら立ち上がると指にぬめりを感じた。
『あれ?』
手が血まみれだ………あ、おでこの出血か
「……本当に大丈夫か?」
『ははははは、大丈夫ですって』
笑ってはいるが結構痛い、ズキズキする。肉が抉れたのか血が顎へと達した、地面から水が滴る音がする。
あれ、目の前が白く霞む、宮本さんが何か言ってるけどよく聞こえない。なんだか立っていられない、フラフラする。
『あ、ちょっと待って下さいね…』
一旦しゃがみこみ落ち着ける
頭の中で脈打つ音が響いている
しばらくすると視界が元に戻った、耳も聞こえるがまだふらつきはある、があまり相手を心配させては駄目だと立ち上がる。
『ふー…本当にもう大丈夫です。すみませんね、身体が小さいので少しでも出血するとこうなるんです』
今日は特に用もないのでもう帰りますね。と言い残しさっさと帰ろうとしたが、腕を掴まれた。
「待たれい、その傷はどう治療するつもりだ?」
『え?えー…………』
そういえば考えていなかった、どうしようか。
『ん〜…とりあえず洗ってガーゼ貼ります』
「そうか。どれ、見せてみい」
『はい』
血で濡れた前髪をかき分ける
「抉れておるな、痕になるかもしれん。医者の所へ行くぞ」
そのまま屋敷へ腕を引かれる。
『え、え、平気ですよ、自然に治します』
「嫁入り前の娘が何を言う」
『嫁には行かないので大丈夫です』
腕を引く力が無くなる
「行かぬのか?」
『はい』
「絶対にか?」
『え〜…、まあ いい人がいれば…もしかしたら行くかもしれませんけど…』
「…そうか」
あれ、なんか安心した様な、悲しそうな顔。
「だからといえどだ、行くぞ」
『え〜…はい…』
握る力が強くなった、腕が熱い。
2人で仲良く歩いている所を見られていて徳川さんにからかわれる事になったのは、また後の話。