宮本武蔵 夢
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小説設定範馬勇次郎の娘で刃牙の姉。強い
見た目が幼く小柄
家系の関係で目が紫
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「絵里!キミを愛してる…!」
「一郎さん…私も愛してるわ…」
(抱き合ってキスをする)
【ナレーション】
こうして、2人は結ばれた、
2人の愛は永遠に続くのだった…
〜完〜
「…………」
男は頬杖をついて考えていた
(愛とはなんだ?)
そう、江戸時代には『愛』という概念が無い
(諸説あり)
結婚は殆どが親同士での見合いだった為、恋愛結婚など ほぼ有り得なかったのだ。
すっかりこの時代に慣れ、テレビを見る様になった彼。
時代劇、新喜劇、将棋がお気に入りだが、今の時間帯は見るものがなく、仕方無く恋愛もののドラマを見ていたのだ。
『こんにちは〜、遊びにきましたよ』
いつものように塀から訪問してくる友に尋ねる
「なあ名前、愛とはなんだ?」
『何ですか急に、難しい質問しますね…』
とはいえ名前もよくわからない。
とりあえず座り、腕を組んで頭を捻ってみる。
『え〜…うーん、誰かを大切に思ったり、大事にしたり、心から相手の事を思うこと…だと私は思ってます』
「思っている?」
『人によって考え方が違いますからね』
「ふむ…難しいな」
『そうですね、ところで急になんですか?』
「いや、先程てれびで男女の色恋を見ていてな、疑問に思っただけだ」
友人はテレビを消し立ち上がると名前の横、縁側に胡座をかいて座った。
「俺の時代では見合い婚が殆どでな」
『お見合いとかもされてたんですか?』
「ん…縁談は数多く寄せられたが、俺は剣一筋でな。行ったことは無い」
『そうなんですか、もったいない』
彼はこちらを見て首を傾げ、
頭の上に?を浮かべた様な顔をした。
「勿体無い…とな?」
『? はい』
「何故だ?」
『え〜?なに言ってるんですか。宮本さん強いし カッコいいし 優しいしで言う事なしじゃないですか、女性にもさぞモテたでしょう?』
ニマニマしながら聞くと彼は 意外だという顔をしてこちらに向き直った。
「……格好いいか、俺は」
『ん?はい』
「例えば、どんなところだ?」
『え?言うんですか?』
「ぜひ、お聞かせ願いたいな」
(え〜、恥ずかしいんですけど…)
『刀使ってる時とか、囲碁してる時とか、筋肉とか、お顔とか……。あれ?そういえばいつもカッコいいな…』
「ブッ……ッハハハハハハハ!!」
いきなり笑い始めるので驚いて身が跳ねた
『びっくりした〜、知り合ってそれなりに経ちますけど そんな笑ってるとこ初めて見ましたよ』
「いや〜…すまんすまん」
最後にハハハ…と笑い頭を掻いている
意外な一面が見られた気がする。
「俺はおぬしこそ勿体無いと思うぞ、
見合いの話など来ぬのか?」
『来ませんよ…来るわけないじゃないですか』
「ほう、意外だな」
『意外ってなんですか…、こんなの嫁にしたがる物好きなんていませんよ』
ニッと笑って、ぶら下げていた足をゆらゆら揺らしてみる。
「…前から思っておったのだが、おぬしは良い顔をするな」
『いい顔…?』
「愛らしい笑みだ、俺は好きだがな」
『なんですか、それ』
褒められたのが嬉しくて にへっと笑う、その顔は見た目通り幼い少女の様だった。
「最初と比べると大分表情が柔らかくなったな」
『え?そうですか?』
「最初に会った時は笑顔が嘘くさかったぞ」
『……!フフ…そうですね…。でも、宮本さんも随分柔らかくなったと思いますよ?』
「俺が?」
『ええ、私が何か話しても一言なにか返すだけでしたけど、最近は普通にお喋りしてくれるでしょう?』
「……そうだったか?」
『少しは信頼して頂けたんですね、嬉しいです』
隣で浮いた足をパタパタさせながら笑顔を振り撒く無邪気で心優しい友人。その姿に男は柄にも無く可愛らしいと思ってしまった。