宮本武蔵 夢
空欄の場合は「名前」になります
小説設定範馬勇次郎の娘で刃牙の姉。強い
見た目が幼く小柄
家系の関係で目が紫
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故郷へは新幹線で行く事になった。
本当は飛行機の方が早いのだが
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駅へ向かう途中
『宮本さん、行くのは新幹線と飛行機どっちがいいですか?』
「それは…なんだ?」
『新幹線は、あれみたいなものです』
走る電車を指差す。今日もゴトンゴトンと音を立てて多くの人々を運んでいる。
「…早いな」
『そうですね』
そうか、そうだった。この人は車でも怖いのだった、では飛行機など絶対無理だ。
『それで…飛行機は空を飛ぶ乗りものです』
「…空を?」
『はい…あ、ほら。あれです』
ゴーーーという音を立てて都合よく飛んでいる飛行機を指差して教えると男は不可解な顔をした。
「あれは………鳥か?」
『いえ、乗りものです』
「あの中に人が入っておるのか?」
『そうです』
呆気に取られた顔をして空を見上げている。それは当たり前だ、400年前には早い移動方法など馬しかなかったのだから。
『新幹線にしましょうか』
「……そうだな」
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ということがあり今に至る。
目的地へ一直線の車両は…あれだ、多分。
ただでさえ田舎生まれの田舎育ちなのに普段まったく乗ることがない新幹線や電車、バスは仕組みがよくわからない。
友人…じゃなかった。彼はというと珍しいものを見るように周囲をキョロキョロと見回している。
『宮本さん、こっちです』
はぐれないように手を引いて駅のホームへ向かう。
『ほら、あれに乗るんですよ』
こちらに向かってくる白い新幹線、目の前をゴーと風を引き連れてゆっくりと止まる。
「怖いな」
『怖いですね、でも怖がらず行きましょう』
プシューと開いたドアに列を成して入って行く
『ここ、落ちないで下さいね』
「…落ちぬわ」
新幹線とホームの間の隙間に挟まらないよう
しっかり誘導する。
車内で目的の席まで移動するのも大変だった、彼はガタイが良く顔つきも怖いので注目の的だ、それに時代劇に出てきそうな雰囲気なのでなおさらだ。
こっそり隠しながら持ち運んでいる刀が見つからないかと肝が冷える。なんとか釣竿ぽくみせてはいるが、流石に目立つ。
やっとの思いで席へたどり着いた頃にはもう一人でヘトヘトだ。正面に座る彼はというとまだ見回している。
《まもなく、出発致します》
アナウンスが流れてしばらくすると車内が揺れて動き出す。窓から見える人々が横へと移動していく。
肘をついて窓の外を眺める。コンクリートだらけの町の景色から田舎へと自然豊かな風景へと変わっていく。ちらりと前を見ると子どもみたいに目を輝かせて外の景色を眺めている彼。
「見ろ名前、早いぞ」
『フフ…早いですね』
思わずかわいいと思ってしまう。
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改札口に挟まれ、迷子にもなりながらなんとか町まで辿り着くことができた。
長い道のりだった…いろんな意味で
「ここが…」
『そう、私が生まれ育ったところです』
数日ぶりなのに久々に来たような気持ちだ。
…というわけで、今日からこの山奥の家で二人、慎ましく暮らしていこう。