胸の内に熾るもの
夢主の名前
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なんとか地脈から脱出し、メルキオルも撤退させることが出来たが、そこもメルキオルの術で隔離された空間。
一刻も早く、ザビーダがこじ開けてきたという穴を目指そうとした時、ロクロウが制止をかけた。
「待ってくれ。ライフィセット、先にキキョウの足、治してやってくれるか」
「え」
「そうだね。キキョウ、足を出して」
「うぉっ!?なんだその傷!?もしかして足の裏まで穴空いてんのか!?」
ベルベットを引き止める為、楔として暗器を突き刺した傷跡。
覗き込んできたザビーダも顔を顰めるような有様で、傷自体はともかく、全員の視線がこちらに向いたことが、なんだか気恥ずかしかった。
「あの、見ていて気持ちの良いものでもないのですし、あまり見ないで頂けると……」
「そんなことないよ。ちょっとびっくりしたけど」
「『だめ!!許さない!!』ですもんね。
キキョウがあんな風に、あそこまで言うなんてよっぽどのことですよ。反省してください」
「わかってるわよ……」
「ははっ!何があったか知らねぇが、あんた大人しそうに見えてかなり大胆な女らしいな!」
「そりゃあもう、のう?こう見えて“色香”で男を……」
「マギルゥ!」
「ぐふぇっ!!」
「キキョウに手を上げられるあなたもよっぽどですよ、マギルゥ……」
「……」
「どうした。情婦(イロ)に構ってもらえなくて拗ねているのか?」
「そんなんじゃない。
けど、俺になくて、あいつにはまだ残ってるもの……。
シグレが『剣がなくても俺より強い』そう言うぐらいの、あいつの強さの理由がやっとわかった気がする……」
一刻も早く、ザビーダがこじ開けてきたという穴を目指そうとした時、ロクロウが制止をかけた。
「待ってくれ。ライフィセット、先にキキョウの足、治してやってくれるか」
「え」
「そうだね。キキョウ、足を出して」
「うぉっ!?なんだその傷!?もしかして足の裏まで穴空いてんのか!?」
ベルベットを引き止める為、楔として暗器を突き刺した傷跡。
覗き込んできたザビーダも顔を顰めるような有様で、傷自体はともかく、全員の視線がこちらに向いたことが、なんだか気恥ずかしかった。
「あの、見ていて気持ちの良いものでもないのですし、あまり見ないで頂けると……」
「そんなことないよ。ちょっとびっくりしたけど」
「『だめ!!許さない!!』ですもんね。
キキョウがあんな風に、あそこまで言うなんてよっぽどのことですよ。反省してください」
「わかってるわよ……」
「ははっ!何があったか知らねぇが、あんた大人しそうに見えてかなり大胆な女らしいな!」
「そりゃあもう、のう?こう見えて“色香”で男を……」
「マギルゥ!」
「ぐふぇっ!!」
「キキョウに手を上げられるあなたもよっぽどですよ、マギルゥ……」
「……」
「どうした。情婦(イロ)に構ってもらえなくて拗ねているのか?」
「そんなんじゃない。
けど、俺になくて、あいつにはまだ残ってるもの……。
シグレが『剣がなくても俺より強い』そう言うぐらいの、あいつの強さの理由がやっとわかった気がする……」