朝寝は叶わず
夢主の名前
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ロクロウが出て行ってしばらく経った頃、
キキョウは、隣にあったはずの確かな熱が消えていることに気づき、ゆっくりと目を開けた。
「っ……!!」
慌てて飛び起きるが、部屋にはすでに朝の光が差し込んでおり、自分だけがベッドに取り残されている。
こうなるのが嫌で、意地でもロクロウより早く起きていたのに、今朝は油断してしまった。
昨夜、求めた熱が逃げて、体の芯がまた冷えていくようだ。
だが、いつまでも裸でベッドの中にいるわけにもいかない。
身を起こそうとしたキキョウは、その時初めて、自分の肩までしっかりと布団が掛け直されていることに気がついた。
そして視線を横に向けると、枕元には、昨夜乱暴に剥ぎ取られたはずの自分の衣服が、不格好にひとまとめにして置かれている。
「……ふふっ」
ただの抜け殻のような部屋が、僅かだが息を吹き返したように感じられた。
ロクロウが自分のために、わざわざ散らばった服を拾い集めてくれたその光景を想像すると、冷えた体の奥が常温に戻るような心地だ。
キキョウは枕元に置かれた自分の服を抱きしめ、それに染み付いた彼の気配に顔を埋めた。
「(よかった……まだ取り繕える……)」
まずは水を浴びにいこう、と、キキョウは部屋を出た。
キキョウは、隣にあったはずの確かな熱が消えていることに気づき、ゆっくりと目を開けた。
「っ……!!」
慌てて飛び起きるが、部屋にはすでに朝の光が差し込んでおり、自分だけがベッドに取り残されている。
こうなるのが嫌で、意地でもロクロウより早く起きていたのに、今朝は油断してしまった。
昨夜、求めた熱が逃げて、体の芯がまた冷えていくようだ。
だが、いつまでも裸でベッドの中にいるわけにもいかない。
身を起こそうとしたキキョウは、その時初めて、自分の肩までしっかりと布団が掛け直されていることに気がついた。
そして視線を横に向けると、枕元には、昨夜乱暴に剥ぎ取られたはずの自分の衣服が、不格好にひとまとめにして置かれている。
「……ふふっ」
ただの抜け殻のような部屋が、僅かだが息を吹き返したように感じられた。
ロクロウが自分のために、わざわざ散らばった服を拾い集めてくれたその光景を想像すると、冷えた体の奥が常温に戻るような心地だ。
キキョウは枕元に置かれた自分の服を抱きしめ、それに染み付いた彼の気配に顔を埋めた。
「(よかった……まだ取り繕える……)」
まずは水を浴びにいこう、と、キキョウは部屋を出た。