眠れぬ夜叉と微睡む花
夢主の名前
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そんなことがあった数日後。
修理を依頼していたものをクロガネから受け取ってこい、と言われ、クロガネが工房にしている部屋へロクロウは赴いた。
「クロガネー、っと……」
金床の前で座り込んでいるクロガネの向こう側に、毛布を敷いて横たわっている女がいた。
「あまりでけぇ声出してやるな」
「ここでよく寝てるのか?」
「鉄を叩く音なんぞ耳障りでしょうがねぇだろうにな。
部屋に連れてってやったらどうだ」
「音よりも安心して寝れるかどうかなんだろ。
それに俺が触ったら起きる。
無理させた俺が言うことじゃないのはわかってるよ」
「こいつの何が不満だった」
「……ない。こいつが悪かったことなんて、一度もない。
ないから、遠ざけるしか出来なかった……」
修理を依頼していたものをクロガネから受け取ってこい、と言われ、クロガネが工房にしている部屋へロクロウは赴いた。
「クロガネー、っと……」
金床の前で座り込んでいるクロガネの向こう側に、毛布を敷いて横たわっている女がいた。
「あまりでけぇ声出してやるな」
「ここでよく寝てるのか?」
「鉄を叩く音なんぞ耳障りでしょうがねぇだろうにな。
部屋に連れてってやったらどうだ」
「音よりも安心して寝れるかどうかなんだろ。
それに俺が触ったら起きる。
無理させた俺が言うことじゃないのはわかってるよ」
「こいつの何が不満だった」
「……ない。こいつが悪かったことなんて、一度もない。
ないから、遠ざけるしか出来なかった……」