酔
夢主の名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「……」
泣き疲れたキキョウは、ロクロウの腕の中で眠ってしまった。
裏稼業の家に生まれたにも関わらず、あまりにもお人好しで、そのくせ、シグレも認める剣の才能を持っている。
人を殺めて、心底傷ついた許嫁が戻ってきた。
無事に帰って来てくれたことは、心から嬉しいし、安心した。
だが、同時にロクロウは、自分以外の男の匂いがしなかったことに対して安堵を覚えた。
そして、次に感じてしまったのは、自分よりも優れた剣の才能を持つキキョウが、弱りきって自分に泣き縋っていることに対する優越感。
愛しい筈なのに。
大切にしたい筈なのに。
そんなことを思ってしまった気まずさで、ロクロウはキキョウの顔をまともに見れなくなっていた。