菫の花と悠久の雫(神威がくぽ誕生祭2023/初音ミク誕生祭2023)

すみませんこのページではNighTシリーズヲタクが詰めて詰めて詰め込んだこだわりシーンを一挙公開させてください!!これを一人で抱えるなんて私には出来なかった…!泣
勿論こちらは脚本「菫の花と悠久の雫」のネタバレ及び小説/漫画Bad∞End∞Nightのネタバレが含まれますのでご注意ください!



































…それでは!語っていきましょうか!ひとまず物語の設定で使われた単語たちから…


ワイン/vin
菫/violet
蕾/bourgeon
素晴らしい/merveilleux
夢/reves
crazy night/nuit folle
twilight/crepuscule
ever lasting/toujours durable
ever/jamais
bad/mauvaise
黄昏時・彼は誰時/quand est-il
拍手喝采/applaudissements
演じる/jouer
ポインセチア(学名Euphorbia pulcherrima)の花言葉/幸運を祈る、祝福(赤)慕われる人、あなたの祝福を祈る(白)

こちらは全てフランス語で翻訳し、少しずつスペルを変えて使用させていただきました!そのまま使っちゃうと何だか物語にフランスという【現実に存在する国】が混ざってしまう感じがして…分かる方いますかね…。
はい。で、肝心のbourquetですがこちらのみ英語とフランス語両方を使用。元々はbouquet。英語で花束という単語を使用する予定でいましたがフランス語の蕾(bourgeon)とスペルや発音が似ていて…。【人々の心をささやかに彩る蕾のような、世界を鮮やかに彩る花束のようなワインを】といったアイディアからvin bourquetは誕生しました。


台詞/場面集
こちらは本編をそのまま写してくるのもちょっとあれだったので章ごとにまとめさせてもらいます!気になる方は是非是非本編を読み返してみてください!

プロローグ
場面は短いですがガクの一人語りに唯一登場するミクが発した台詞…こちらは原作にも登場します。かつて廃れることに抗えず、諦めた彼にとってこの台詞は本当にまぶしかったのでしょう…。私も大好きです。あまりにも好きすぎてこちらの台詞は昨年投稿しましたひとやまアンソロ企画 紡ぐ舞台へ 明日の輝きをにも使わせていただきました。まだまだひよっこの脚本家/役者ですが…この言葉が、私を奮い立たせてくれます。

第一幕
こちらはカイトやメイコの台詞と原作との類似点が隠れていることや、実際に登場した人物が出てきていることなどがありますが、一番注目してほしいのはルカさんとリンちゃんの掛け合い!もうほんっっっっっっっっとに私この2人大好きなんです!!!(大声)可愛い…姉妹のようにも友達のようにも見える感じが…っ!!もう尊すぎる!10年経っても変わらないでいてほしいです!!!(限界ヲタク)

第二幕
さてそんな限界ヲタクの発狂から変わりまして(笑)。こちらはオリジナルシーンが多数存在。ですがミクの両親の安否やミクが観た作品などは原作と同じものにさせていただきました。やはりそこは原作こそ至高なので…。
こだわった点は1つ。ミクのおばあちゃんの墓標に毎年お供えされていた菫の花束。ミクちゃんとガクさんはおばあちゃんが好きだった、という理由で菫の花束を選んでいますが、ガクのものだけライム色のリボンが飾られています。正確に言えば、ミント色の長くて綺麗なリボン…。これはミクちゃんの髪と同じ色です。ガクさんは「彼女との美しい思い出を、私達の未来を繋げる人」という想いからミクの髪と同じ色のリボンを使っていました。たとえ自分のことが許せず、ミクに会えないと思っていたとしても…。彼の人を想う気持ちは、きっと誰かにもらったのでしょうね。幸せであってほしい大好きです。

第三幕/第四幕
ここのこだわりポイントは「ミクちゃんの推理シーン」です。こだわった、というよりかは苦労したと言うのが正解な気もするんですが…。
元々この脚本を書こうと思った時からミクちゃんがガクさんの孫であることを知る場面は書くつもりだったんです。後ガクさんを問い詰めるシーンも。ただ導入とか理論とか苦手で…。結局ミクちゃんが原作小説内でハンカチをよく握りしめていたことや、ガクさんが農場を経営するほどワインが好きだったこと、ビュルレの遺産とされたブレスレットなどを使用して【その人でないと有り得ない】という仮説を作りました。いやぁ~書いてて思いましたけど推理小説とか書く自信なくなりましたね…。汗

第五幕
ガクが過去を語り、そしてCrazy∞nighTの真実を伝えるシーン。ここは【1人の青年ガクの人生】そして【劇作家ビュルレが目指したもの】に力を入れて書きました。
これはガクさんに限らない話ですが…。人の生き様を語る、ということは本当に大きな覚悟と責任が伴うものだと思っています。それがもしかしたらその人の印象を変えてしまうことだってあるわけで…。ことにガクは何人もの人生を演じてきました。その中で味わった孤独、絶望、巡り合った人の温もり、愛。そして忘れていた誰かのためにという想い。例えガクさん自身が理から外れている、と思っていたとしても。そこにはガクさんだからこそ持てた感情がある、と願って書かせてもらいました。
そして物語に大きく関わってくるもう一人の人物、ビュルレ。こちらはガクさんの気持ちを…というよりかは【劇作家であり、舞台にこだわり続けた彼が最期に描こうとした世界は何だったのか】という難題に挑みました。役者であった私にとって、Crazy∞nighTの世界は「現れることのない、だからこそ美しい本物の演劇の世界」だと思っていました。それが一体何だったのか。ここは脚本家とか、ファンというよりかは「舞台に憧れ続ける役者」として書いたシーンでした。
1つ心配な部分があるとすれば、やはりガクが姿を変えずに長く生きられた理由…。ここは本当に皆様からのご意見も聞かせてほしいくらいです…難しかった…泣

第六幕
こちらもこだわったシーンと心配なシーンが一つずつ。こだわったシーンは第六幕中盤の~最後のガクさんの台詞。一人語り場面では第五幕の内容も踏まえて、とにかく彼を重たく書きたかったんです。悪口とかではなくて…!!700年という人生の重み。人を愛した、また今も変わらない愛と温もりという重み。そして誰も覚えていない大切な人を殺めてしまったという罪の重み…。彼だからこそ、抱えてしまったものを、彼の言葉で紡ぎたかったんです。上手く彼の感情を言葉に出来たでしょうか…。
そしてこれ以上に心配なシーン。皆様の中にはお気づきになられた方もいらっしゃるかもしれません。
そう。【ガクさんの話に対するミクちゃんのリアクション】です。これは…投稿した今でも自信が無いし、もっといいものがあるのでは?と思っています…。
そもそも、とあまるは普段脚本を書く時、どこかのシーンを飛ばす、ということはしないんです。どれだけ詰まっても最初から最後まで一貫して書きます。ところが今回に関してはあまりにも悩み過ぎて間に合う気がしなかったので、ガクの過去を書いた後にエピローグまで飛んで、その後にこのシーンを書いています。話の流れをいかに自然にしながら、ガクさんとミクちゃんの魅力を最大限に引き立てるシーンを書けるか…。難題です。今の私にとっては…。精一杯あのシーンを書いた後に、お互いの呼び方や日本語表現に変化をつけたりしましたが…気付いていただけたでしょうか…。やっぱり慣れたスタイルは変えるものではありませんね…汗

エピローグ
リンちゃんとルカさんが!!!!!!(n回目の発狂になるため割愛)

…いったん落ち着いたところで。(笑)こちらはメグがとても輝いているシーンかなと思っています。彼女が得意とする飲み物、明けない夜で何度も繰り返されたあの台詞…。私の大好きが詰め込まれています。楽しかったっ…!
そして忘れてはいけないラスト。こちらは実はガクさんとミクちゃんの再会話を書こう、と思った時には既に決めていました。絶対2人のラストはこれがいい!と…!全てを知った後、2人だけが知っていることを共有した後。ようやく素直にお互いに向き合える瞬間…。【先輩と後輩】でもあり【祖父と孫】でもあり、【大切な人を愛した者同士】でもある…。そんな2人だからこそ、ラストの台詞にはきっとたくさんの想いが紡がれているんだろうな、なんて思いながら…。一番のお気に入りシーンです。
実は普段Wordに保存している時はト書き(細かな役者の動きや舞台セットを記したもの)を残しています。ただもしも誰かが上演してくださる時に、その方々が紡いでくださる物語を観たい、という理由から全て消してしまっています。
そして、ラストシーンから幕が下りるまでのラストのト書き…。こちらは最後に大好きな、2人を繋いでくれたものを使った指示が書かれています。それは一体…?答えは皆様で描いていただけると幸いです。


…以上です!!長すぎ!!!読んでくださった方いらっしゃったのかしら…もしいたら本当に本当に、ありがとうございます!これを書けてとあまるは幸せです!!!
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