菫の花と悠久の雫(神威がくぽ誕生祭2023/初音ミク誕生祭2023)

原作に繋がるようにガクの過去を紡いだ一方、ミクは原作に関連するシーンが多い。それに加えて、ガクの過去や原作で起こったことを踏まえて書くオリジナルシーンが多くありました。これもこれで大変で…。

前提としてミクはおばあちゃんが亡くなった後、天涯孤独になったと思っています。そして、Crazy∞nighTで起こったこと…つまり、自分が一度命を落としていることを知りません。20年近く、彼女にとって当たり前だったはずの考えがわずか一晩で崩されるのです。もしも私が同じ立場にいたら…ひどければ裏切られた、と思ってしまうかもしれません。

でも、彼女は違う。

あの夜から10年…大切な仲間との別れを2度経験し、ヒロインも経験しました。様々なことを感じながら舞台に立ち続けたはず。その道は決して平坦ではなかったでしょう。でもきっとそこには変わらない「NighTシリーズのミク」だからこそ持っているものがあると思っていました。変わったこと、変わらない想い、忘れられない願い…。それらを大切に未来へ…。憧れのヒロインである彼女の魅力を最大限に輝かせられる、1人の少女…いいえ、女性が紡ぐ夜明けのような光を届けられる、そんな物語になっていることを願ってやみません。
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