菫の花と悠久の雫(神威がくぽ誕生祭2023/初音ミク誕生祭2023)

ガクのシーンで最も悩んだのはやはり過去の回想シーン。実はMV、小説、漫画、どこを探しても何故ガクは姿を変えずに100年以上生きてこられたのか、そして何故ミクの死の時間を止めビュルレ座メンバーを繰り返される別世界へ招待出来たのかが書かれていなかったんです。しかしこの脚本の本髄は「時を超えて語られる想い」。どうしてもガクの過去やCrazy∞nighTについて触れる必要がありました。でもただのファン(考察苦手日本語下手鈍感というオプション付き)がそれを書いていいものか…。

この時点で生誕祭まで残り2ヶ月。本来であれば最後の場面を残すのみになる予定でしたがここで進捗4割程で止まり…。執筆中は永遠にNighTシリーズを聞き、小説と漫画を何周も読みました。結局脚本の3分の1が彼の回想シーンという結果になりました。途中で飽きられたりしないことを願っています…。

勿論書いて良かったと思っているのも事実です。私にとってガクという人は。ビュルレという人物は。舞台の世界と本気で向き合うきっかけであり、憧れの人物でした。だからこそ、あの時の感動を、衝撃を。新たな形で紡いでいきたい。エゴにも間違えられてしまいそうな考えかもしれませんが…。
「ガクという人が抱いた感情を、彼が願った未来を紡ぐこと」
それが私なりのNighTシリーズへの、そしてガクへの恩返しでもありました。
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