MIRROR
ひまり「…じゃあ、来年の新入生歓迎会に向けて各自の役割に取り組んでいこう。次回の会議は来月の7日にしようかと思うんだけど大丈夫?」
生徒会書記「え?7日って…先輩たち、模擬試験の日でしたよね?大丈夫ですか?」
生徒会副会長「そうだけど…私たちは大丈夫だよ。そもそもこの日を提案したのはひまり会長だからね」
ひまり「うん。私達はこの模擬試験以外にもまだ進路決定前に何回か受けられる。それに、仮に7日より前に会議をやると皆期末試験があるし、7日以降だと冬休みが近いからあまり活動にかけられる時間も少ないし…それに期末試験が終わったら、1年生も初めての模擬試験があるでしょう?初めての試験って緊張するし、準備万端で挑んでほしいからね。」
生徒会会計「え?でも、せ、先輩…」
ひまり「気にしなくて大丈夫だよ。また勉強でわからない所があったら会議前に聞くことも出来るからいつでも聞きに来てね」
生徒会1年生「先輩~…!ありがとうございます!」
生徒会副会長「さ、会議も終わったし解散しよう!お疲れ様!」
生徒会1年生「はい!お疲れ様でした!」
生徒会副会長「せっかくなら、何か食べて帰ろうか。ひまりも行こう?」
ひまり「あぁ~ごめん!もう少しやることあるから後から行っても大丈夫?」
生徒会副会長「うん大丈夫だけど、手伝おうか?」
ひまり「ううん!ちょっと議事録を自分のノートに整理したいだけだから気にしないで!」
生徒会副会長「わかった!じゃあ後でお店の場所送っておくね!お疲れ様!」
ひまり「お疲れ様!気を付けて帰ってね!」
ひまり「よし…改めて外部からの依頼とスケジュールを整理しなくちゃ…少しでもずれたら上手く回らなくなるし、皆や先生方の予定も配慮しないと…」
サイラス(声のみ)「あ~あ~周りばっかり考えちゃって。自分は後回し?」
ひまり「…どこから…?まさか…」
サイラス「はぁい!元気にしてる~?」
ひまり「今、貴方に会ったせいで気分は最悪。」
サイラス「あっはは!相変わらずだね君は!さっきまで笑顔だったのにそんなに眉間に皺を寄せて…あぁ、ごめんごめん謝るからそのまま話をさせて!」
ひまり「はあ…今やることがあるの」
サイラス「へえ…すごい書き込んでる。色々なことをちゃんと考えてるんだね」
ひまり「当然。私は生徒会長だから。皆のためにも、先生のためにも頑張らないと…って貴方、私が何をしているか見えているの?」
サイラス「今は、見えているわけではないけど…あれ、言っていなかったっけ?僕は鏡の住人だから鏡を通せば君のこと、ぜ~んぶお見通しなんだよ!君が話したこと、感じたこと、取り組んだこと…流石に鏡を直接見てくれないと君の姿を見ることは出来ないから音と感情を駆使して…って感じだから。まあ、安心してよ!」
ひまり「…今日やる事が決まったわ。家の鏡全部撤去しなきゃ」
サイラス「だ~か~ら~!やめてってば!鏡が無いと色々不便でしょ?!勝手に自分を追い込もうとしない!!」
ひまり「…私、鏡が嫌いだから不便だとしても何とかなる」
サイラス「う~ん…言葉ではそう言っているけど、君のペンを動かしている音が一瞬止まった感じからすると踏みとどまってくれたかな?助かるよ~!このまま僕と君のために言うと…僕は24時間365日君を見れているわけじゃない。君が自分と向き合っている時にだけ僕は君の心に直接声をかけることが出来て、君がどこかの鏡を使ってくれることでさっき言ったような情報を得られる。完全体ってわけじゃない」
ひまり「自分と向き合う時って…ほとんどいつもじゃない」
サイラス「いいや違う。君は、君が想像しているよりも自分と向き合っていない」
ひまり「え?何を…」
サイラス「君が向き合っているのは…偽物の君だ」
生徒会書記「え?7日って…先輩たち、模擬試験の日でしたよね?大丈夫ですか?」
生徒会副会長「そうだけど…私たちは大丈夫だよ。そもそもこの日を提案したのはひまり会長だからね」
ひまり「うん。私達はこの模擬試験以外にもまだ進路決定前に何回か受けられる。それに、仮に7日より前に会議をやると皆期末試験があるし、7日以降だと冬休みが近いからあまり活動にかけられる時間も少ないし…それに期末試験が終わったら、1年生も初めての模擬試験があるでしょう?初めての試験って緊張するし、準備万端で挑んでほしいからね。」
生徒会会計「え?でも、せ、先輩…」
ひまり「気にしなくて大丈夫だよ。また勉強でわからない所があったら会議前に聞くことも出来るからいつでも聞きに来てね」
生徒会1年生「先輩~…!ありがとうございます!」
生徒会副会長「さ、会議も終わったし解散しよう!お疲れ様!」
生徒会1年生「はい!お疲れ様でした!」
生徒会副会長「せっかくなら、何か食べて帰ろうか。ひまりも行こう?」
ひまり「あぁ~ごめん!もう少しやることあるから後から行っても大丈夫?」
生徒会副会長「うん大丈夫だけど、手伝おうか?」
ひまり「ううん!ちょっと議事録を自分のノートに整理したいだけだから気にしないで!」
生徒会副会長「わかった!じゃあ後でお店の場所送っておくね!お疲れ様!」
ひまり「お疲れ様!気を付けて帰ってね!」
ひまり「よし…改めて外部からの依頼とスケジュールを整理しなくちゃ…少しでもずれたら上手く回らなくなるし、皆や先生方の予定も配慮しないと…」
サイラス(声のみ)「あ~あ~周りばっかり考えちゃって。自分は後回し?」
ひまり「…どこから…?まさか…」
サイラス「はぁい!元気にしてる~?」
ひまり「今、貴方に会ったせいで気分は最悪。」
サイラス「あっはは!相変わらずだね君は!さっきまで笑顔だったのにそんなに眉間に皺を寄せて…あぁ、ごめんごめん謝るからそのまま話をさせて!」
ひまり「はあ…今やることがあるの」
サイラス「へえ…すごい書き込んでる。色々なことをちゃんと考えてるんだね」
ひまり「当然。私は生徒会長だから。皆のためにも、先生のためにも頑張らないと…って貴方、私が何をしているか見えているの?」
サイラス「今は、見えているわけではないけど…あれ、言っていなかったっけ?僕は鏡の住人だから鏡を通せば君のこと、ぜ~んぶお見通しなんだよ!君が話したこと、感じたこと、取り組んだこと…流石に鏡を直接見てくれないと君の姿を見ることは出来ないから音と感情を駆使して…って感じだから。まあ、安心してよ!」
ひまり「…今日やる事が決まったわ。家の鏡全部撤去しなきゃ」
サイラス「だ~か~ら~!やめてってば!鏡が無いと色々不便でしょ?!勝手に自分を追い込もうとしない!!」
ひまり「…私、鏡が嫌いだから不便だとしても何とかなる」
サイラス「う~ん…言葉ではそう言っているけど、君のペンを動かしている音が一瞬止まった感じからすると踏みとどまってくれたかな?助かるよ~!このまま僕と君のために言うと…僕は24時間365日君を見れているわけじゃない。君が自分と向き合っている時にだけ僕は君の心に直接声をかけることが出来て、君がどこかの鏡を使ってくれることでさっき言ったような情報を得られる。完全体ってわけじゃない」
ひまり「自分と向き合う時って…ほとんどいつもじゃない」
サイラス「いいや違う。君は、君が想像しているよりも自分と向き合っていない」
ひまり「え?何を…」
サイラス「君が向き合っているのは…偽物の君だ」