先行く貴女を、見つめる僕は
優菜「1番ターミナルの、23番荷物預かり所…。ここが、22?やっと近くまで来れた…。急に留学に行くって言うから来たけどまさかこんなに空港が広いとは…。春羽に渡せるかな?間に合うとは思うけど…」
春羽(声のみ)「ありがとう。慌ただしくなっちゃったけど」
優菜「ん?春羽の声…?あぁ、あれだ。春…」
春羽の彼女「そんなことないよ。こちらこそありがと。見送りたいってわがまま聞いてくれて」
春羽「就活忙しいくせに…。でもありがとう。プレゼントも、嬉しかった。大事に使うね」
春羽の彼女「私だと思って…使って!」
春羽「ふふっ。2年後には帰ってくるよ」
春羽の彼女「その前に私が会いに行く!春羽の好きな国だから、私も知りたい。」
春羽「うん、待ってる。約束ね?」
春羽の彼女「1番大事な約束だ…。絶対守るよ。約束」
春羽「ほら!この後用事あるんでしょ?行かないと間に合わないよ?」
春羽の彼女「はーーい。じゃあ、とにかく気をつけてね」
春羽「うん。また連絡する」
春羽「優菜!ごめん気づけなくて!」
優菜「あっ…。ううん。今来たところだから」
春羽「ほんと〜??」
優菜「本当本当。それより、留学おめでとう。急に決まったからびっくりしたよ」
春羽「ありがとう!結構遅くまで審査があってね。」
優菜「2年行くとは聞いたけど、どこ行くの?」
春羽「オーストリア!自分の好きな宮廷文化と歴史を学んで来ようかなって!でも…2年行くって優菜に言ったっけ?」
優菜「あっ…」
春羽「…さっきの会話聴いてたな〜〜〜?」
優菜「ごめんごめん!全部は聞いてない!最後の方が聞こえただけ!」
春羽「冗談だよ。待たせたの私なんだし(笑)。でも…うん。2年行くのは本当。留学中は帰ってこないかな」
優菜「そっか…。寂しくなるな。」
春羽「私も…。久しぶりに会うか少し悩んだんだ。優菜はいつもなにかに向かって進んでるから邪魔したくなかったし、相談したり、会ったらきっと決意が鈍っちゃうと思ったから」
優菜「自分が…進んでた?」
春羽「うん!優菜がいてくれたから、私も自分のやりたいことに本気にならなくちゃってなれた。だから、自分で決めた。留学行く前に最後に顔見れてよかった!」
優菜「やだな…嬉しいこと言ってくれるじゃん。それに、もし自分が何かに進めていたならそれは春羽のためだ。何でも話せて、一緒にいて落ち着いて過ごして貰えるような…そんな人になりたかったから」
春羽「嬉しいよ優菜!私すごく愛してもらって幸せだな〜!お互いにお互いのことを想えているんだもん!こんなに幸せなことないよ…!」
優菜「ほ〜ら!泣かないで!大丈夫だから…!」
優菜「春羽…?」
春羽「…私、さっきの彼女と会う前、大分辛かったんだ。前の彼氏との話し合いも上手くいかないし私のことを縛り付けてくるばかりで…。でも、優菜が今もどこかで頑張ってるんだって考えたら、私は自分の人生を諦めずに来れたの。本当に、ありがとう」
優菜「…うん。私も。力に、なりたかったのに、気づけなくてごめん」
春羽「謝るのは私の方!優菜に心配かけたくないって一心で相談しなかったのは私なんだから!!」
優菜「…今度からは、自分だって力になれるんだから。いっぱい頼ってよ」
春羽「…うん…!」
優菜「自分も、春羽のこと見習って何か新しいこと始めないと。インターンだって終わったんだし、将来を考えないと」
春羽「…あ!じゃあさ。この間私の先輩が送ってきたのがあって、優菜に合うかなって思ったんだけど」
優菜「…事務所所属…劇団オーディション?」
春羽「そう!あと少しは学生なんだし今は色々やってみてもいいんじゃないかな〜って!最初にこの話を聞いた時に優菜にピッタリかなと思ったんだよね。」
優菜「女優が…?こんな自分に?」
春羽「こんなって言わないで!!私は合うと思ったの!優菜って昔から、私が欲しい言葉とか表情をくれる人だなって思ってて…しかもそれが私だけじゃなくて他の人とかにも!それぞれ欲しいものって違うはずなのに、優菜はそれが分かってその人に合わせて言葉や想いを届ける。女優さんとか…あの、ほら。色が周りに合わせて変わる…あれ…」
優菜「…カメレオン?」
春羽「そう!カメレオン!!優菜すごいなって思ったの!せっかくなら話聞いてみるだけでも、新しいことに挑めるかなって思ってさ!」
優菜「そうだな…そう、思って貰えたなら良かったのかな」
春羽「うわ!もうこんな時間!!そろそろ移動しないと…!」
優菜「そっか…行っちゃうんだね」
春羽「うん。でも、帰ってくるよ!必ずね!」
優菜「春羽…。前も言ったけど、自分は春羽のこと、好きだ。今までも、今も、これからも…。心の底から…春羽が、1番好きだよ」
春羽「うん…!ありがとう!私も、今までも今もこれからも!ずっと。何なら私の方が優菜のこと、もっと大好きだからね!」
優菜「何だよそれ…。もう、恥ずかしいから行っておいで」
春羽「へへ…!じゃあ、行ってきます!」
優菜「…あぁ…行っちゃった…。伝えたいことも、渡したいものもあったのに…。自分の言葉は、もう太陽には届かない?また、春羽は、自分の知らない世界に飛んで行って…独りになる?どうして…どうして…!気付いてくれないんだ…春羽…!!!」
優菜「はは…あはは…何のために…生きてたんだろ…どんなに頑張っても、見つけてもらえないなんて…もう、こんなものも、いらないかな…疲れた…全部全部…届かないなら…」
春羽(声のみ)「優菜って昔から、私が欲しい言葉とか表情をくれる人だなって思ってて…しかもそれが私だけじゃなくて他の人とかにも!それぞれ欲しいものって違うはずなのに、優菜はそれが分かってその人に合わせて言葉や想いを届ける。女優さんとか!」
優菜「欲しい言葉をくれる…想いが分かる。女優、カメレオン…もし、全部捨ててからっぽになるなら…いっそ、完璧なからっぽに…」
優菜(声のみ)「もしもし…」
春羽(声のみ)「ありがとう。慌ただしくなっちゃったけど」
優菜「ん?春羽の声…?あぁ、あれだ。春…」
春羽の彼女「そんなことないよ。こちらこそありがと。見送りたいってわがまま聞いてくれて」
春羽「就活忙しいくせに…。でもありがとう。プレゼントも、嬉しかった。大事に使うね」
春羽の彼女「私だと思って…使って!」
春羽「ふふっ。2年後には帰ってくるよ」
春羽の彼女「その前に私が会いに行く!春羽の好きな国だから、私も知りたい。」
春羽「うん、待ってる。約束ね?」
春羽の彼女「1番大事な約束だ…。絶対守るよ。約束」
春羽「ほら!この後用事あるんでしょ?行かないと間に合わないよ?」
春羽の彼女「はーーい。じゃあ、とにかく気をつけてね」
春羽「うん。また連絡する」
春羽「優菜!ごめん気づけなくて!」
優菜「あっ…。ううん。今来たところだから」
春羽「ほんと〜??」
優菜「本当本当。それより、留学おめでとう。急に決まったからびっくりしたよ」
春羽「ありがとう!結構遅くまで審査があってね。」
優菜「2年行くとは聞いたけど、どこ行くの?」
春羽「オーストリア!自分の好きな宮廷文化と歴史を学んで来ようかなって!でも…2年行くって優菜に言ったっけ?」
優菜「あっ…」
春羽「…さっきの会話聴いてたな〜〜〜?」
優菜「ごめんごめん!全部は聞いてない!最後の方が聞こえただけ!」
春羽「冗談だよ。待たせたの私なんだし(笑)。でも…うん。2年行くのは本当。留学中は帰ってこないかな」
優菜「そっか…。寂しくなるな。」
春羽「私も…。久しぶりに会うか少し悩んだんだ。優菜はいつもなにかに向かって進んでるから邪魔したくなかったし、相談したり、会ったらきっと決意が鈍っちゃうと思ったから」
優菜「自分が…進んでた?」
春羽「うん!優菜がいてくれたから、私も自分のやりたいことに本気にならなくちゃってなれた。だから、自分で決めた。留学行く前に最後に顔見れてよかった!」
優菜「やだな…嬉しいこと言ってくれるじゃん。それに、もし自分が何かに進めていたならそれは春羽のためだ。何でも話せて、一緒にいて落ち着いて過ごして貰えるような…そんな人になりたかったから」
春羽「嬉しいよ優菜!私すごく愛してもらって幸せだな〜!お互いにお互いのことを想えているんだもん!こんなに幸せなことないよ…!」
優菜「ほ〜ら!泣かないで!大丈夫だから…!」
優菜「春羽…?」
春羽「…私、さっきの彼女と会う前、大分辛かったんだ。前の彼氏との話し合いも上手くいかないし私のことを縛り付けてくるばかりで…。でも、優菜が今もどこかで頑張ってるんだって考えたら、私は自分の人生を諦めずに来れたの。本当に、ありがとう」
優菜「…うん。私も。力に、なりたかったのに、気づけなくてごめん」
春羽「謝るのは私の方!優菜に心配かけたくないって一心で相談しなかったのは私なんだから!!」
優菜「…今度からは、自分だって力になれるんだから。いっぱい頼ってよ」
春羽「…うん…!」
優菜「自分も、春羽のこと見習って何か新しいこと始めないと。インターンだって終わったんだし、将来を考えないと」
春羽「…あ!じゃあさ。この間私の先輩が送ってきたのがあって、優菜に合うかなって思ったんだけど」
優菜「…事務所所属…劇団オーディション?」
春羽「そう!あと少しは学生なんだし今は色々やってみてもいいんじゃないかな〜って!最初にこの話を聞いた時に優菜にピッタリかなと思ったんだよね。」
優菜「女優が…?こんな自分に?」
春羽「こんなって言わないで!!私は合うと思ったの!優菜って昔から、私が欲しい言葉とか表情をくれる人だなって思ってて…しかもそれが私だけじゃなくて他の人とかにも!それぞれ欲しいものって違うはずなのに、優菜はそれが分かってその人に合わせて言葉や想いを届ける。女優さんとか…あの、ほら。色が周りに合わせて変わる…あれ…」
優菜「…カメレオン?」
春羽「そう!カメレオン!!優菜すごいなって思ったの!せっかくなら話聞いてみるだけでも、新しいことに挑めるかなって思ってさ!」
優菜「そうだな…そう、思って貰えたなら良かったのかな」
春羽「うわ!もうこんな時間!!そろそろ移動しないと…!」
優菜「そっか…行っちゃうんだね」
春羽「うん。でも、帰ってくるよ!必ずね!」
優菜「春羽…。前も言ったけど、自分は春羽のこと、好きだ。今までも、今も、これからも…。心の底から…春羽が、1番好きだよ」
春羽「うん…!ありがとう!私も、今までも今もこれからも!ずっと。何なら私の方が優菜のこと、もっと大好きだからね!」
優菜「何だよそれ…。もう、恥ずかしいから行っておいで」
春羽「へへ…!じゃあ、行ってきます!」
優菜「…あぁ…行っちゃった…。伝えたいことも、渡したいものもあったのに…。自分の言葉は、もう太陽には届かない?また、春羽は、自分の知らない世界に飛んで行って…独りになる?どうして…どうして…!気付いてくれないんだ…春羽…!!!」
優菜「はは…あはは…何のために…生きてたんだろ…どんなに頑張っても、見つけてもらえないなんて…もう、こんなものも、いらないかな…疲れた…全部全部…届かないなら…」
春羽(声のみ)「優菜って昔から、私が欲しい言葉とか表情をくれる人だなって思ってて…しかもそれが私だけじゃなくて他の人とかにも!それぞれ欲しいものって違うはずなのに、優菜はそれが分かってその人に合わせて言葉や想いを届ける。女優さんとか!」
優菜「欲しい言葉をくれる…想いが分かる。女優、カメレオン…もし、全部捨ててからっぽになるなら…いっそ、完璧なからっぽに…」
優菜(声のみ)「もしもし…」