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先行く貴女を、見つめる僕は

春羽「いや~!長かった~!」

優菜「お疲れ様。…終わったね。卒業式」

春羽「…うん!優菜。卒業おめでとう!」

優菜「それを言うなら春羽もでしょ。おめでとう」

春羽「へへっ。ありがとう!…お別れなんだね。この教室とも、高校とも」

優菜「…長くいた場所を離れるって、何か切なくなるね。いる時は何にも思わなくて当たり前だったはずなのに、いざいなくなるんだってなったら…こう、今までの時が全部襲ってくる感じ」

春羽「それすごく分かる!3年って思った以上にあっという間なんだな~って。やり残したことはないけど…!」

優菜「あれ?彼氏さんにはちゃんと挨拶したの?大学別でしょ?」

春羽「あぁ、そっか…優菜には言ってなかったね」

優菜「…?」

春羽「…別れたんだ。」

優菜「…え?わかれ、た…?」

春羽「うん。3か月くらい前に」

優菜「…何で、言ってくれなかったの…?」

春羽「ごめん!黙ってるつもりは無かったの。優菜、最後まで受験頑張ってたでしょ?きっと私が辛い所見せたら邪魔しちゃうと思ったから…。」

優菜「…そっか。ありがとね、気遣ってくれて。おかげで!ちゃんと大学には合格できたから!」

春羽「それを聞けて本当に安心したよ!昨日は嬉しくて泣きすぎたからちゃんと言えなかったけどさ~!」

優菜「春羽があんなに泣いてるの、幼稚園からの14年で初めて見た気がする」

春羽「確かに!(笑)…でも、14年一緒だったんだね、私達」

優菜「うん…ずっと隣にいてくれた。でも…」

春羽「しばらく離ればなれ、だね~。14年と比べたら大学4年間なんて短いし、また帰省した時にでも会えるんだろうけど!」

優菜「…ねぇ」

春羽「ん~?」

優菜「これからも、隣にいてくれる?」


優菜「…好きなんだ。春羽のこと。今までも、今も。ずっと…ずっと、好き。」

優菜「だから…」

春羽「勿論!隣にいるよ!」

優菜「それって…!」

春羽「私だって、優菜のこと好きだよ!ずっとず~っと!優菜が世界で一番大好き!最高の親友だよ!」



優菜「…うん。ありがとう。あたしも、大好き、だよ。春羽」

春羽「嬉しい!これからも…優菜?泣いてるの…?」

優菜「え?あ…」

春羽「も~!私も泣いちゃうよ~!大丈夫!ほら、さっき撮った2人の写真!大切にする!これがあれば、いやなくても!これからもずっと一緒だよ!また会おう!毎日連絡する!」

優菜「毎日は、疲れちゃうよ…?」

春羽「あ。それもそっか…」

優菜「もう…」


優菜「毎日は…疲れちゃうよ…。だって、届かないんだから…。ねぇ、春羽。好きだよ、大好きだよ。世界で一番…だから、もうどこにも行かないで…。お願い…気づいて…春羽…」



優菜「太陽は、魅力的だ。その光は世界から暗闇を消し、人々に力と希望を与える…。でも、だから気付かない。その熱が、光が持つ、重みと強さに」


優菜「それでも太陽は居続ける。人々の心に、当たり前と思われるその景色の中に…」


優菜「光の魅力は…あたしだけが、知っていたのに」
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