ロスタージュ~無神論者のアルケミーと透明花~
がくぽ「…ついに…!ついに完成した!!今まで私が学んできた医療技術と、Horologistとしての時に関する知識!その全てを結集させた!やっと…やっと彼女に会うための準備が整ったんだ!!」
がくぽ「長かった…でも、あと少し、あと少しで君に会えるんだ。君の美しい身体も、優しかった記憶も…全て繕い、完成させた。後は…最後のパーツを君に届けるだけだ」
花「…あの人が、呼んでいる気がする。声なんて聞こえない、分からないけど…でも、私のことを…それに、今日のあの人の目は…何だか…お願い、やめ」
がくぽ「私はね…この研究を始めた頃から分かっていたんだ。うつわ、データ…例え何もかも完璧に揃えたとして、それが完全な君ではないことを。それに、代替の歯車である贄達も…とうに人の愚かな欲にまみれ、汚れてしまっている。嚙み合わないものを組み合わせたところで…それは、本当の君じゃない。だから…だからこそ、私は時(けってん)を持って生きてきたんだと」
がくぽ「全ての贄も、私が君を想い焦がれた時も…全て、全てこの時のためだったんだ。これで私は時というしがらみを超えて…【永遠】を作り出す、本物のHorologistになる。君との約束を叶えるよ…愛おしい、花」
花「やめて…どうしてそんなに怖い物を出して、笑ってるの?嫌…お願い…」
がくぽ「さぁ…」
がくぽ「凍り付いてとうに手放された時よ…再び、脈打ちたまえ」
花「…!!い、痛い…!頭が…!!」
花(声のみ)「貴方の研究はきっとたくさんの人を救うわ!」
がくぽ(声のみ)「ただ、純粋に…!君を、取り戻したいだけなんだ!」
花(声のみ)「研究熱心なところも、優しい瞳も、全部大好きよ」
がくぽ(声のみ)「君だけが信じてくれたんだ。必ず君を守れるように頑張るよ。」
幼少期花(声のみ)「きっとその【永遠】は限りなく美しい世界に違いないわ!」
幼少期がくぽ(声のみ)「僕が君のために作ってあげる!綺麗な【永遠】の世界!」
幼少期がくぽ・幼少期花(声のみ)「約束!」
花(声のみ)「あぁ…やっと、やっと、思い出せた…」
がくぽ(声のみ)「あぁ…私は最期まで、大切なことを忘れていたんだ…」
がくぽ・花「あの時の…あの夢は…」
花(声のみ)「がくぽ…しっかりして!がくぽ…!!」
がくぽ「…は…な…?」
花「そうよ…私よ?がくぽ…」
がくぽ「あぁ…ようやく、君に会えた…【永遠】を与えることが…出来た…君と…」
花「そんな…【永遠】を貰っても…!私は、貴方無しじゃ、生きたくなんかない!!どうして…命まで捨てて…!!」
がくぽ「…泣か…ないで…僕は…後悔、してた…君に、愛を伝えられ…なかったこと…約束を、叶えて、あげられなかったこと…君を、守れ…なかったこと…」
花「そんな…!!あの日の事故は貴方のせいじゃないのに…」
がくぽ「…でも…良かった…君が…笑ってる…」
花「…!!」
がくぽ「生きて、いるんだ…それだけで…充分…しあわせ、だ…」
花「…私も…幸せよ…ずっと愛しているわ…」
がくぽ「…あぁ…私も…愛しているよ…伝えられて、良かった…は、な…」
花「…本当に…何でも出来てしまうのに…馬鹿な人ね…」
幼少期花「私、そろそろ帰らなくちゃ」
幼少期がくぽ「僕も…帰り道、教えてくれてありがとう!」
幼少期花「…ねぇ、また、会える?」
幼少期がくぽ「うん!また会えるよ!生きていれば、きっとどこかで!」
幼少期花「…そうだね!きっとまた会えるよね!」
幼少期がくぽ「会えるよ!僕が必ず会いに行く!それに…」
幼少期花「それに?」
幼少期がくぽ「それに、もし遠くにいても、僕、いつでも君の側にいるよ!時も場所も超えて!ずっといるよ、花!」
幼少期花「…ありがとう!ずっと、側にいてね!がくぽ!」
幼少期がくぽ「勿論!何て言ったって、僕は【永遠】を作れるHorologistになるんだからね!」
幼少期花「ふふっ、そうだね!」
花「…【永遠】の時を超えて…いつか必ず、伝えに行かなくちゃね…」
がくぽ「長かった…でも、あと少し、あと少しで君に会えるんだ。君の美しい身体も、優しかった記憶も…全て繕い、完成させた。後は…最後のパーツを君に届けるだけだ」
花「…あの人が、呼んでいる気がする。声なんて聞こえない、分からないけど…でも、私のことを…それに、今日のあの人の目は…何だか…お願い、やめ」
がくぽ「私はね…この研究を始めた頃から分かっていたんだ。うつわ、データ…例え何もかも完璧に揃えたとして、それが完全な君ではないことを。それに、代替の歯車である贄達も…とうに人の愚かな欲にまみれ、汚れてしまっている。嚙み合わないものを組み合わせたところで…それは、本当の君じゃない。だから…だからこそ、私は時(けってん)を持って生きてきたんだと」
がくぽ「全ての贄も、私が君を想い焦がれた時も…全て、全てこの時のためだったんだ。これで私は時というしがらみを超えて…【永遠】を作り出す、本物のHorologistになる。君との約束を叶えるよ…愛おしい、花」
花「やめて…どうしてそんなに怖い物を出して、笑ってるの?嫌…お願い…」
がくぽ「さぁ…」
がくぽ「凍り付いてとうに手放された時よ…再び、脈打ちたまえ」
花「…!!い、痛い…!頭が…!!」
花(声のみ)「貴方の研究はきっとたくさんの人を救うわ!」
がくぽ(声のみ)「ただ、純粋に…!君を、取り戻したいだけなんだ!」
花(声のみ)「研究熱心なところも、優しい瞳も、全部大好きよ」
がくぽ(声のみ)「君だけが信じてくれたんだ。必ず君を守れるように頑張るよ。」
幼少期花(声のみ)「きっとその【永遠】は限りなく美しい世界に違いないわ!」
幼少期がくぽ(声のみ)「僕が君のために作ってあげる!綺麗な【永遠】の世界!」
幼少期がくぽ・幼少期花(声のみ)「約束!」
花(声のみ)「あぁ…やっと、やっと、思い出せた…」
がくぽ(声のみ)「あぁ…私は最期まで、大切なことを忘れていたんだ…」
がくぽ・花「あの時の…あの夢は…」
花(声のみ)「がくぽ…しっかりして!がくぽ…!!」
がくぽ「…は…な…?」
花「そうよ…私よ?がくぽ…」
がくぽ「あぁ…ようやく、君に会えた…【永遠】を与えることが…出来た…君と…」
花「そんな…【永遠】を貰っても…!私は、貴方無しじゃ、生きたくなんかない!!どうして…命まで捨てて…!!」
がくぽ「…泣か…ないで…僕は…後悔、してた…君に、愛を伝えられ…なかったこと…約束を、叶えて、あげられなかったこと…君を、守れ…なかったこと…」
花「そんな…!!あの日の事故は貴方のせいじゃないのに…」
がくぽ「…でも…良かった…君が…笑ってる…」
花「…!!」
がくぽ「生きて、いるんだ…それだけで…充分…しあわせ、だ…」
花「…私も…幸せよ…ずっと愛しているわ…」
がくぽ「…あぁ…私も…愛しているよ…伝えられて、良かった…は、な…」
花「…本当に…何でも出来てしまうのに…馬鹿な人ね…」
幼少期花「私、そろそろ帰らなくちゃ」
幼少期がくぽ「僕も…帰り道、教えてくれてありがとう!」
幼少期花「…ねぇ、また、会える?」
幼少期がくぽ「うん!また会えるよ!生きていれば、きっとどこかで!」
幼少期花「…そうだね!きっとまた会えるよね!」
幼少期がくぽ「会えるよ!僕が必ず会いに行く!それに…」
幼少期花「それに?」
幼少期がくぽ「それに、もし遠くにいても、僕、いつでも君の側にいるよ!時も場所も超えて!ずっといるよ、花!」
幼少期花「…ありがとう!ずっと、側にいてね!がくぽ!」
幼少期がくぽ「勿論!何て言ったって、僕は【永遠】を作れるHorologistになるんだからね!」
幼少期花「ふふっ、そうだね!」
花「…【永遠】の時を超えて…いつか必ず、伝えに行かなくちゃね…」
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