このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

ひとやまアンソロ企画 Wer ist der wahre Teuful

その者は悲劇のような一日を誰も知らない遠くから見つめていた。まるで舞台を見守る観客のような態度で。しかしそこに感動するものを観た時の喜びも悲しみも存在しなかった。あるのは哀れだという気持ちのみ。

長い長い戦いの中で人々は「永遠」を望んだ。Mr.Sはその願いを、心から信頼している人達のために願いを現実にした。
ところが、それはやがて人の心を腐らせた。忘れてはならないものを、忘却の彼方へと葬り去って、手にしているものの有難さに気付かなくなった。とどめには相手が望み、それを叶えるために捧げたはずのものを捨てる様に「早ク救済シニ来テ……!!」とすがるのだ。身勝手にも、愚かにも、自分を恨んで…。ならば、もう、彼らに、明日などいらない。

「救いようのない罪に……救済と復讐を……∞」
10/11ページ
スキ