手を取って mi princesa

マリア・ヴォルディエンテ・ビリア(17)
ビリア王国王女。ビリア王家の一人娘。困っている人に手を差し伸べる優しい少女。五年前に尊敬していた母が亡くなった。父親である現国王の傲慢なやり方には批判を感じ、反論もしている。自由に生きることが出来ず女は皆政治の駒だと思われるこの世界から逃げ出したいと強く思っている。7歳で出会ったクラベルのことは心から尊敬していて自分の心をさらけ出せる大切な人だと思っており、ずっと一緒にいてほしいと思っている。

クラベル(22)
マリアに仕える専属メイド。幼い頃から母イライザが城でメイドとして働いていたこともあって城で暮らしている。マリアが7歳の時に彼女の専属メイドとなり、基本的にマリアの傍にいる。感情を表に出すことが苦手で周りからは冷たい人だと言われているがマリアの前ではかなり素の状態でいる為笑うことも多い。現在革命軍に在籍し王家打倒を狙っている。マリアが幸せになる為なら命さえも惜しまないと考えているがそれにはマリア本人にさえも言えない秘密が…。

アローガンス・ドミナ・ビリア(40)
マリアの父でビリア王国現国王。幼いころから帝王学等、支配者として必要な教育を受けた。即位後は王家の発展と国の権威を強める為の政策を取っている。国民はただの道具や駒としか思っていない。冷酷で傲慢、強欲な性格。王家のレールから踏み外れていた妻のエリーや娘のマリアの事はひどく嫌っている。

ラナ(22)
クラベルと同じ城で働くメイドで革命軍のリーダー。明るく負けず嫌いな女性。重税に耐えながら幼い兄弟を養う両親の為に16歳の時から住み込みで働いている。(幼い妹が貴族の乗った馬車にひかれそうになった時に城を抜け出していたマリアが助け、思わず家の事情を口にしたところメイドとして採用してもらえるように取り計らってもらった)クラベルとは大の仲良しだが彼女の笑顔を殆ど見たことないため興味がある。クラベルが抱える秘密に気づき応援する。マリア様命。彼女こそがビリア王国の頂点に立つべき人だと考えている。そんな真っすぐな彼女にも想い人がいるようで…?

セオ(22)
城で国の衛兵隊に所属している。ラナとクラベルの同僚。はきはきしているが少しけんかっぱやい。昔は町で孤児として生きていたが(正義感が強くある時盗賊に襲われていた貴婦人を助けたと思ったら実はそれがマリアで恩返しとしてセオは望んでいた)自分の居場所を貰った。孤児だった自分を助けてくれたマリアの事は本当に尊敬している。普段は明るく声もでかく元気な青年だが実は裏で革命軍サブリーダーとしてラナを支えつつ有益な情報を集めている。男女問わず皆に平等に接しているがラナに想いを寄せている。

ガスパール・フルニエ・ロナルド(19)
ロナルド公国第二王子。爽やかではあるがナルシスト。アローガンスのことを尊敬しており、自分もあんな風に強くありたいと思う。その片鱗は既に現れていて我慢の限界になると相手を震え上がらせるほどの威圧を出す。マリアは自分のことが好きだと思い込んでいる。後のマリアの婚約者。

エリー・ビリア(享年32)
マリアの母親でアローガンスの夫。生まれはこのビリア王国の中で強い権力を持っていた伯爵家の長女。(兄が一人)。おしとやかで上品なとても優しい女性。実はアローガンスとの政略結婚の前に両思いだった人がいたがさよならも言えないまま城に嫁がされた。女性である事を分かったうえで夫のアローガンスに身分制の撤廃や重税からの開放を要求していたが煙たがられるばかりだった。マリアを授かった後に重い病気にかかり子供を産めなくなってからはアローガンスから冷たい仕打ちを受け続けた。それでも信念を忘れず一人娘のマリアを心から愛し、自分が歩めなかった道を進んでほしいと願い続けていた。国民の全てが家族という考えと行動で皆から愛された王妃だった。

イライザ(47)
クラベルの母でエリーの専属メイド。周りをまとめるしっかり者。エリーが城に嫁いできた時からそばにいて、彼女のことを支え続けた。クラベルがメイドを志すようになってから少しずつ仕事を教え、彼女をマリアの専属メイドに推薦した。しかしエリーのことを心から尊敬していたため彼女が亡くなった後はメイドを辞め、城を出ていった。現在は田舎町で静かに暮らしている。
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