Dreamers!!
フウ「王女様…いいえ、モナ。私と一緒に逃げよう?」
エミリア「え…?何を…言っているのアーヤ…そんなことをしたら、貴女は…」
フウ「わかっています…もし捕まれば不敬罪で殺されることも、貴女の自由を奪いかねない事も…!でも、それでも私は…貴女の夢を、叶えたいのです!」
ベル「…止めて」
シェリー「ベル…?」
ベル「ソラ。貴女最後のアーヤの台詞の時何を考えていた?」
エミリア「え?えっと…」
ベル「訂正しよう…ソラ、貴女本当にモナと向き合えている?」
エミリア「それは…」
ベル「最初配役を決めた時は皆それぞれ苦労しながらも役と向き合っていった。勿論まだまだ課題が残っているメンバーもいるけど…ソラ、貴女だけは違う。本番までもう一か月切っているの。それなのに貴女だけは何かから逃げ続けている。それがモナなのか自分なのかはわからないが…」
フウ「ベルさん、流石にそれは…」
エレナ「止めるなフウ。フウも気付いているはずだ…」
フウ「…」
エレナ「ソラ、舞台っていうのはな、逃げ場じゃない。自分を守るための想像の世界じゃないんだ。たった一つの…物語の中で生きる者たちの想いを紡ぐ場所だ。そのためには…辛い事からも逃げたら駄目なんだ」
エミリア「…私は…」
ベル「…ソラ。もう今日は帰りな。そんな気持ちで舞台に立ってもソラとモナが…周りの仲間が辛いだけだ」
フウ「ソラ!」
エミリア(声のみ)「分かっていた。自分が逃げていることなんて、とっくの昔からわかっていた。モナは…私だ。王家という縛りから逃げられない女の子。でもモナは違う!自分の力で踏み出そうとしている!私には…踏み出しても進む場所も未来もないのに…!」
フウ「ソラ!待って!…はあ、はあ…足だけは…速いんだから…」
エミリア「…」
フウ「ねえ、ソラ。また一緒に練習しよう?そうすればもっとモナのことも分かると思うし、ちゃんと向き合えると思うの。ベルさんは厳しいことを言ったけれど…でもソラなら…」
エミリア「私には無理だよ!!」
フウ「ソラ…?」
エミリア「私には…立ち向かう勇気なんてない!もし進んだとしても、向き合ったとしても私には…行く宛が無いの!」
フウ「そ、そんなことないよ!ソラは誰よりも素敵な人で、優しい人だよ!ソラは自分で未来を切り開ける!」
エミリア「…には…」
フウ「ソラ?」
エミリア「フウにはわかんないよ!仲間に恵まれて、夢があって、自由に生きられる!笑顔、希望、夢、未来!!私にはないものを全部全部持ってる!私には…何もないのに…私の気持ちなんて分かるはずないのに…何もかも知った様なこと言わないでよ!!」
フウ「…」
エミリア「…少し、頭冷やしてくる」
エミリア「…私には…何もない…欲しくても…手に入らない…本当は…フウと…カンパニーと、舞台の上で、生きたいのに…自由に…なりたいのに…(舞台下上手より執事が近づいてくるが気付かない)…稽古着のまま出てきちゃった…早く、着替えて、戻らないと…(執事に口元を抑えられる)…?!」
テネシー「こんなところで何をしていたの?エミリア」
エミリア「…お母様…!!」
テネシー「ここ数日、あなたの様子がおかしいと思ったから、執事に監視させていたの…言ったでしょう?エミリア。あなたはメイナード伯爵家の長女なのよ。…こんな娯楽に入り浸ったって時間の無駄よ。」
エミリア「そんな…時間の無駄では…」
テネシー「エミリア。あなたは今、自分で自分の幸せを捨てているのよ?…わからないの?」
エミリア「…私は…今が幸せです!外で自由に、仲間と生きられるこの瞬間が!伯爵の名誉などよりとても…とても価値のあるもので…」
テネシー「馬鹿なこと言わないで頂戴!!親に逆らって恵まれた幸運を捨てて、それで幸せ?いい加減にしなさい!!…こんな外に出したから迷子になったんだわ…明日から屋敷にいなさい。学院も休ませます。それで目が覚めるでしょう?」
エミリア「そんな…!」
テネシー「エミリア…思い出させてあげるわ…」
エミリア「え…?何を…言っているのアーヤ…そんなことをしたら、貴女は…」
フウ「わかっています…もし捕まれば不敬罪で殺されることも、貴女の自由を奪いかねない事も…!でも、それでも私は…貴女の夢を、叶えたいのです!」
ベル「…止めて」
シェリー「ベル…?」
ベル「ソラ。貴女最後のアーヤの台詞の時何を考えていた?」
エミリア「え?えっと…」
ベル「訂正しよう…ソラ、貴女本当にモナと向き合えている?」
エミリア「それは…」
ベル「最初配役を決めた時は皆それぞれ苦労しながらも役と向き合っていった。勿論まだまだ課題が残っているメンバーもいるけど…ソラ、貴女だけは違う。本番までもう一か月切っているの。それなのに貴女だけは何かから逃げ続けている。それがモナなのか自分なのかはわからないが…」
フウ「ベルさん、流石にそれは…」
エレナ「止めるなフウ。フウも気付いているはずだ…」
フウ「…」
エレナ「ソラ、舞台っていうのはな、逃げ場じゃない。自分を守るための想像の世界じゃないんだ。たった一つの…物語の中で生きる者たちの想いを紡ぐ場所だ。そのためには…辛い事からも逃げたら駄目なんだ」
エミリア「…私は…」
ベル「…ソラ。もう今日は帰りな。そんな気持ちで舞台に立ってもソラとモナが…周りの仲間が辛いだけだ」
フウ「ソラ!」
エミリア(声のみ)「分かっていた。自分が逃げていることなんて、とっくの昔からわかっていた。モナは…私だ。王家という縛りから逃げられない女の子。でもモナは違う!自分の力で踏み出そうとしている!私には…踏み出しても進む場所も未来もないのに…!」
フウ「ソラ!待って!…はあ、はあ…足だけは…速いんだから…」
エミリア「…」
フウ「ねえ、ソラ。また一緒に練習しよう?そうすればもっとモナのことも分かると思うし、ちゃんと向き合えると思うの。ベルさんは厳しいことを言ったけれど…でもソラなら…」
エミリア「私には無理だよ!!」
フウ「ソラ…?」
エミリア「私には…立ち向かう勇気なんてない!もし進んだとしても、向き合ったとしても私には…行く宛が無いの!」
フウ「そ、そんなことないよ!ソラは誰よりも素敵な人で、優しい人だよ!ソラは自分で未来を切り開ける!」
エミリア「…には…」
フウ「ソラ?」
エミリア「フウにはわかんないよ!仲間に恵まれて、夢があって、自由に生きられる!笑顔、希望、夢、未来!!私にはないものを全部全部持ってる!私には…何もないのに…私の気持ちなんて分かるはずないのに…何もかも知った様なこと言わないでよ!!」
フウ「…」
エミリア「…少し、頭冷やしてくる」
エミリア「…私には…何もない…欲しくても…手に入らない…本当は…フウと…カンパニーと、舞台の上で、生きたいのに…自由に…なりたいのに…(舞台下上手より執事が近づいてくるが気付かない)…稽古着のまま出てきちゃった…早く、着替えて、戻らないと…(執事に口元を抑えられる)…?!」
テネシー「こんなところで何をしていたの?エミリア」
エミリア「…お母様…!!」
テネシー「ここ数日、あなたの様子がおかしいと思ったから、執事に監視させていたの…言ったでしょう?エミリア。あなたはメイナード伯爵家の長女なのよ。…こんな娯楽に入り浸ったって時間の無駄よ。」
エミリア「そんな…時間の無駄では…」
テネシー「エミリア。あなたは今、自分で自分の幸せを捨てているのよ?…わからないの?」
エミリア「…私は…今が幸せです!外で自由に、仲間と生きられるこの瞬間が!伯爵の名誉などよりとても…とても価値のあるもので…」
テネシー「馬鹿なこと言わないで頂戴!!親に逆らって恵まれた幸運を捨てて、それで幸せ?いい加減にしなさい!!…こんな外に出したから迷子になったんだわ…明日から屋敷にいなさい。学院も休ませます。それで目が覚めるでしょう?」
エミリア「そんな…!」
テネシー「エミリア…思い出させてあげるわ…」