登場人物

夢追いチーム14人(全員が舞台役者を目指すチーム。ただし終幕寸前に家族チームから一人追加され15人になる)
エミリア・メイナード(役者名:ソラ)(16)
舞台女優を目指す少女。普段は女学校に通う成績優秀容姿端麗なお嬢様だが貴族の縛られた生活に息苦しさを感じ、放課後にはこっそり芝居を観に行く日々。自分ではない誰かになりたいと思った事がきっかけだった。優しくて明るいお嬢様。

フウ(17)
舞台女優を目指す優しくてしっかり者の少女。普段は町の花屋で働きながら友人で同じ夢を追いかけ続けるユイ、リリア、アニーでアパートを借りて生活している。きっとあなたは誰かに幸せを届けられるような人になれるという亡き祖母の言葉から舞台役者を目指すようになる。まっすぐで素直な少女。

ユイ(20)
舞台女優を目指す女性。働いていた工場が大事故によってなくなり途方に暮れていた時に花屋で働いていたフウに救われて共に暮らすことに。誰もが認める姉御。はっきりとした性格。実は自分と亡くなった母を捨てた父親が舞台俳優で彼に会う為に舞台女優を目指す。純粋に芝居は好きだが歌は苦手。

リリア(16)
舞台女優を目指すはつらつとした少女。元々実家の借金を返すためにリリアの姉、妹とそれぞれ養子に出された。花屋の女店主の所で働きながら借金を返す生活。舞台で輝く人はお金を貰えると思い、姉妹三人で暮らせるようにする為に舞台女優になることを決意。歌は得意だが表現力が弱いことに苦戦している。

アニー(15)
舞台女優を目指す少女。工場の大事故により両親を失った孤児。路上で倒れていたところを花屋の女主人に拾われて養女になる。少しおっちょこちょいだが元気で笑顔あふれる少女。花屋で働いている最中に俳優たちのストリートフラッシュモブを観て自由に生きられる世界に入りたいと思った。歌もダンスも苦手だが本人も知らないスター性が強く舞台では注目を集める存在に。

グレイ(22)
舞台役者を目指す男性。工場で働いていたが今は町の魚屋で働き夜には自主稽古をしている。爽やかで朗らかな性格。かつて同じ工場で働いていたララに一目惚れし告白。その後彼女の影響で芝居を知り俳優を目指す。現在は同棲しながらララと自分の2人の夢を叶える為に奮闘中。芝居は得意だがキレのあるダンスが出来ず苦戦中。

ルーカス(18)
舞台役者を目指す青年。セイラの兄。見た目は好青年だが過去にいざこざに巻き込まれたことから実は女性が苦手。冷静沈着な性格。歌と踊りが好きで妹と共に舞台に立つ事が夢。ただ芝居が単調になってしまう。

ラン(17)
静かでとても優しい少女。リンの双子の姉。時々見せる笑顔は周りの人を癒す力がある。声が小さく自信を持てない為舞台稽古には本当に苦戦する幼い頃に見た舞台で輝く女優に感動して自分もあんな人になりたいと舞台役者を志すようになる。

リン(17)
常に元気な少女。ランの双子の妹。よく笑いよく声を出しよく踊る。相手に伝える力を持ちダンスが得意だが人の感情を読み合わせることが苦手。昔ランと見に行った舞台に感動してから舞台役者になりたいと思った。夢はランと2人でダブルヒロインを務めること。

マルタ(18)
舞台役者を目指す少年。おちゃらけているが皆を笑顔にする夢追いチームのムードメーカー。実はいじめられたことがあり本当の事を言えない陰で苦労しているタイプ。舞台の上なら自分が言いたいことを言えると思い舞台役者を目指す。

ドミニク(18)
舞台役者を目指す男性。とても静かで中立の立場を好む平和主義者。周りの空気に馴染むことが出来る才能を持つが自分の意志が持てないことが欠点。静かだが言う時は言う。中学時代周りから空気扱いされたり色々押し付けられることが嫌になりありのままの自分を受けいれて欲しいと思ったことが役者を目指すきっかけとなる。

アリア(20)
舞台役者を目指す女性でシェリーの妹。お人形のような可愛らしく華やかな見た目で周りから愛されて育った。舞台でもその魅力を活かし注目を集めるが実は極度に緊張してしまい1人悩み続けることになる。小さい頃迷子になった時に声をかけられた人がとても優しくお芝居で自分を笑顔にしてくれたことがきっかけで人を笑顔にしたいという思うようになる。

ハディ(21)
舞台役者を目指す男性…ではあるが女役もこなせるほど中性的。普段はおとなしいが舞台に立つと豹変する。自分と向き合い練習を怠らない努力家。同じ高校の演劇部で知り合ったナダルと観に行った舞台で感動し、自分らしくいられる世界に憧れを抱いたことが夢の始まりだった。

クロエ(16)
本が大好きな少女。内気な性格が影響し歌、踊り、芝居と己が持つ才能を発揮することが出来ずにいる。おどおどすることもあるが皆の事を応援する優しい性格。文学が大好きでこの魅力を沢山の人に伝えたいと思い、舞台役者になる事を決める。いつか演じてみたい役は赤毛のアンのダイアナ・バーリー。


曲がり角チーム4人(オーディションで選ばれた夢追いチームのレッスンを担当する先生二人とオーディションを主催した劇団の経営者二人。4人ともかつてダンサーや歌手、俳優等の夢を追いかけていたがそれぞれの理由により挫折。)

ベル(32)
今回の大きなオーディションを開催した劇団メモリアの支配人。厳しい事や無茶ぶりも要求するが実はカンパニーの一人一人を大切にしている。昔は歌や曲を書くことが好きだった事からシンガーソングライターを志すがその夢を諦めざるを得なかった。

シェリー(27)
ベルと同じオーディション主催者であり劇団メモリアの副支配人でアリアの姉。カンパニーの仲間と近い距離にいて皆の相談や体調の管理をする。皆からはメモリアのお姉さんと呼ばれる。かつて友人とともにダンサーを目指したが夢を追う途中でスランプに陥り、また家計が苦しかったこともあってその夢を諦めた。

エレナ(26)
夢追いチームの演技、ダンス指導を担当する劇団メモリアの先生。明るくさばさばした性格ではあるが時々女性らしい仕草や表情を見せることもあり、劇団関係者からは女性なのか男性なのかわからないと言われることもある。本人は気にしていないどころか嬉しそう。かつて舞台女優が夢だったが家族から猛反対を受ける。抵抗するもこれ以上親を不幸にして楽しいかという言葉が刺さってしまい舞台に立つことから逃げてしまった。

オスカー(26)
夢追いチームの演技、歌唱指導を行う劇団メモリアの先生。口数は少ないが物事を的確に判断し夢追いチーム一人一人に合わせた歌の個人練習のメニューを渡す。とにかく歌が上手い彼は芸術一家の裕福な家で育ったが他人から歌い方を強要され自分の人生のレールをひかれることに疲れ、ある日声が出なくなってしまったのを境に歌で生きていくことを諦めた。現在は回復し歌は好きだが表舞台に立つことは決してなくまたそれに対しての未練もない。


家族チーム5人(夢追いチームの家族または友達。特徴は夢に反対する家族、応援する恋人、また26人が住む街で起きた大事故により夢を追いかけていたが左半身麻痺になってしまい諦めてしまった友達や植物状態になってしまった妹など様々。)

テネシー・メイナード(36)
エミリアの母親。かつてはメイナード家長女で現在は二児の母兼当主。上流階級で幸せな結婚をして家庭を持つことこそが女性の幸せだと考えている。エミリアに対しては期待も大きい分舞台女優を目指していると知った時は目を覚まさせようと奮闘する。上品でおしとやかではあるが少しきつめの女性。

ララ(22)
グレイの恋人。おしとやかで女性的。出稼ぎの時にグレイと出会い一目ぼれ。その後自分だけの人生を生きろと言ってくれた彼を信じてこの街に残った。今は一度自分の人生に光をくれた彼の夢を応援する。彼には尊敬と愛情を持っている。実は昔舞台女優になりたいと思った事がある。

ステラ・メイナード(14)
メイナード家次女。不器用だが女の子らしい清楚な少女。勉学はエミリアに劣るものの楽器全般が弾ける程音楽に精通していてエミリアとセッションをすることも。母テネシーの前では静かで落ち着いているがエミリアの夢にいち早く気付き応援し続けている。

ナダル(21、後に夢追いチームの一員になる。)
下町でハディと共に暮らす青年。ハディの親友。普段は機織り機で作った布やそれを用いた洋服を売って生活している。かつては高校の演劇部で主役を演じる程才能にあふれ舞台俳優を目指していたが町の働いていた工場の大事故により左半身麻痺を患う。それと同時に夢をハディに託して自分は諦めてしまった。しかしその後も憧れは忘れられないまま。とても優しくて素直。

セイラ(10)
ルーカスの妹。昔は歌う事と踊ることが大好きな可憐な少女だった。内気な性格ながらも将来は自分の好きな歌や踊りを続けたいと考えていた。しかし偶然工場の近くにお使いに出かけたときに大事故に巻き込まれてしまい一命はとりとめたものの植物状態となってしまった。2年経った現在は病院の一室で静かに眠っている。

その他花屋の店主、通行人など。
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