【2人とも美味しかったよ!後は俺達でやるから寛いでて?】
夕食も終わり俺等5人で後片付けを始める。
あの年齢でこれだけの料理が出来るなんて相当好きだね。
今日のご飯はThe和食。
一汁三菜でﾊﾞﾗﾝｽも良く味も濃過ぎる事も無い、最後は抹茶のムース付きでﾏｼﾞ美味かった。

片付けを終え時計を見ると19時30分を廻っており、先にお風呂に入ってもらおうとｿﾌｧｰに座っている2人に声を掛けるが返事がない。
「ﾂﾊﾞｷくん?ﾐﾂﾞｷくん?······あ～、2人とも寝てるわ。誰かもう1人来てくんない?」
「ｵｲﾗが行くよ」
大野さんと2人を抱き上げ2階の自室へ。
部屋を出た後、丁度大野さんも同時だったようで自室で暫く休んでからお風呂に入るらしく、俺は見送ってから1階へ降りる。

暫く相葉ちゃんとﾃﾚﾋﾞを観ながら過ごす事20分後、大野さんが降りてきた。
「あれ、どうしたの?」
「いや·····さっき食べたばっかなんだけど、もう少し食べたくて、何か残ってるかな？」
「ｵｶｽﾞは残ってないしな～、ｱｲｽならあるよ」
ｱｲｽかと呟きながら冷凍室を開け中を物色中の顔が何か考えてると感じ声を掛けようとしたが止めた。

「··············あの子達、養子って言ってたね」
「····大野さん、ﾃﾞﾘｹｰﾄな話だから···そこは···」
「そうだね、ごめん······」
それからはｹﾞｰﾑをしたり、ｽﾏﾎを弄ったり5人全
員1階で自由に過ごす事数時間····目が覚めたのかﾂﾊﾞｷくんが降りてきた。
何か言いたげに口ごもってるけど····。

【あの····後で、食事代は必ず払います···!】
そんな事をずっと気にしていたのかと少し驚いてしまった。
気にしなくて良いとご馳走を堪能出来るなら全員出すよと話す中、彼の一言で空気が壊れる。

【····俺の作った料理··気持ち悪くないですか···?】
「········え」
一瞬意味が分からなかった。
何故そのような事を言い出したのか、脳をﾌﾙ回転され考える中、普段大声を出さない大野さんの声に正常さを取り戻す。
「自分の事をそんな風に言わないで!!」
【·············ｯ】
「り、ﾘｰﾀﾞｰ···」
彼は一言だけ謝った後、直ぐ二階に駆け上がってしまった。
右を向けばﾆﾉも泣きそうな顔してるし、ﾘｰﾀﾞｰの事は松本さん達に任せ、俺は落ち着かせなければとﾆﾉを連れ、1階の奥にある開放感ある省ｽﾍﾟｰｽのﾓﾀﾞﾝ和室へ。

ー二階に居るであろうﾂﾊﾞｷくんを叱責する弟くんの声を耳にしながら·····。