夕方帰宅したｵｲﾗ達3人を交え7人で雑談をしながら夕食の準備に取り掛かる。
「そういえば、ﾐﾂﾞｷくん達のご両親は漫画の編集者されてるんだよね?」
【はい、父さんは漫画雑誌で母さんは生活雑貨系の紹介雑誌をやってます。前は2人とも考古学者だったみたいですけど】
「考古学者!?凄いね!!」
等、他わいの無い話をしながらも気になった事を聞いてみた。

「あの、君達ってﾊｰﾌだよね?」
【そうです。母がﾌｨﾝﾗﾝﾄﾞの人で父が日本人です】
「え、でもご両親2人ともn【俺達、両親とは血が繋がってないんです】
ﾂﾊﾞｷの言葉に空気が一転したのが感じ取れる。
淡々と調理しながら自分達が赤ん坊の頃に養子として家に来たという事だけらしく理由は詳細にまだ聞かされていないらしい。
【写真は何度も見せてくれますけど】


優しい人達だったとか。
それだけを話し、また調理を続ける。
重くなった空気を相葉ちゃんが変えてくれたお陰もあってか、賑やかさが戻りあっという間に夕食が出来上がり皆で堪能する。


食事も終わり、片付けをしながらｽﾑｰｽﾞに入ってもらうためお風呂だと声を掛けたがｿﾌｧｰでﾃﾚﾋﾞを見ているあの子達に反応が無い。
翔くんが周り込み様子を見ると2人とも眠っていた。

「だいぶ疲れたんだね、誰かもう1人来て。部屋で寝かせてあげよう」
ｵｲﾗが行き、ﾂﾊﾞｷ君を抱っこして二階の部屋へ。
ﾍﾞｯﾄﾞに寝かせ布団を掛けた。

「·················養子」
部屋から出て、風呂に入る準備をし1階に降りる。
結局、自分の寝室に入るまでその単語が頭から抜けず離れない。
よく世間で耳にする言葉だけど、身近には感じる事がなかった······。
他所様の家庭の事を必要以上に考えてしまい、ﾊｯと起き上がり頭を勢いよく振り、また横になる。








ー明日も元気に、いつも通り過ごせばいい!!!