太陽の在処~永久の約束
主人公の名前
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ゆっくりと夢から目が覚めた。
クリーム色の天井が見えてここが自分の部屋のベッドの上だと気がつく。
どのくらい眠っていたのだろうか。
起き上がろうとしてもなかなか言うことを聞かない。
「体…動かない」
力を使いすぎて倒れる寸前のことは覚えている。
ファイターのおかげで自分を犠牲にすることなく、二人のパワーストーンにカオスを封印することができ、
カオスに支配されていたギャラクシアはもとの姿を取り戻した。
仲間たちのスターシードが戻り、火球もヒーラーとメイカーの側に降り立った。
ファイターが側にいたことでさらに安堵感が増してそのまま倒れてしまった。
「星野にたくさん助けてもらっちゃったな。」
お母様の話しを思い出してからは私はこの身にカオスを封印しなければ、とそれだけを考えていた。
自分がどうなろうと託された未来を守るために出来ることを、と。
星野がいなければ今私はここにはいなかっただろう。
あんな方法があったなんて思いもしなかった。
星野のアメジストと私のローズクォーツ、2つのストーンに宿る愛の力と私の太陽の力で、なんて。
そう言えば星野はアメジストの石の意味には気がついたのかな?
私が地球に転生する前、キンモク星で行われたパーティーでお互いに渡し合ったもの。
星野が男性だと知ったのはあのパーティーの時だった。
変身を解くと男性だというのは卑怯だと思う。
おかげで恥ずかしい思いをした。。。
今でも鮮明に覚えている。
星野が誘ってくれたダンスで一緒に踊ったこと。
握った手から私の心臓の鼓動が星野にわかってしまうんじゃないかってドキドキした。
バルコニーから見た金木犀の淡いオレンジ色の光を、顔を真っ赤にして私に好きだと言ってくれたこと。
─そして、初めてのキスも。
転生して、恋人になってまだ星野からキスをされたことはない。
タイミングが悪いことが主な原因だが、
そろそろ、してくれてもいいんだけどな…。
─!
やだっ、何考えてるの!
ひなたは目覚めて早々何を考えてるんだと自分を諌めた。
顔がポカポカしているのできっと赤くなっているに違いない。
かろうじて腕は上がるのでパタパタと自分の顔を仰いで火照った顔を冷ましているところに
「─ひなた様!?」
ヘリオスが私の様子を見に部屋に入ってきた。
どうやら3日ほど眠っていたようだ。
通りで体が思う通りに動からないわけだ、ベッドから出たら軽い運動を始めないと。
ヘリオスは部屋に入ったら目を覚ましていた私を見て私以上に目を大きくして驚いていた。
私の体調を確認するとすぐに『連絡してきます!』って部屋を飛び出して行った。
私のその様子を見ながら「落ち着いて…。」とつぶやいた。
ヘリオスはたまにドジをすることがあるのだ。こんなふうに慌てているときなどだ。
するとどこかにぶつけたような音と
『いたっ─!』
という声が聞こえた。
─ほんと気をつけて…。