太陽の在処~永久の約束
主人公の名前
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美しかった街はギャラクシアの力によって瓦礫の街と化していた。
ここが私たちの星、守るべき星。
もう見る影もない。
それでもまだ、守るものがある─。
守る力も…ある。
なんとしても守ってみせる!
そしてソルは先ほど母に教えられたことをみんなに話した。
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『セーラーウォーズとは闇の心そのもの。
それをその身に封じ込めたのが銀河最強の戦士、セーラーギャラクシア─』
『ギャラクシア─!?』
クイーンの言葉にアイリアは耳を疑った。
『そう、いまアイリアが戦っている。
その者こそ伝説のセーラー戦士なのです。』
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「そんな─」
「うそでしょ」
セーラームーンやスターライツの驚愕する様子に無理もないと思った。
それと同時にスリーライツにとってはずっと捜し求めてきたのが敵であるギャラクシアだと言っているのだから尚の事。
「どうしてそんな大事な事、今まで黙ってたのよ!」
ヒーラーがソルに詰め寄り今にも殴りかかりそうになる。
「ヒーラー落ち着いてください」
メイカーが寸でのところで止めに入るがその目はヒーラーと同じくソルに対して非難の目を向けていた。
「ソル、どういうことなの?どうして今まで言ってくれなかったの?」
ファイターはソルを非難することはなかったがなぜ今まで黙ってきたのか、それだけは聞かなければとソルに向き合った。
「ごめんなさい、でも私もさっき聞いたばかりでみんなと同じように驚いているの。」
「さっき、って誰に聞いたの?」
「途切れた意識の中でお母様、太陽のクイーンに会ったの。そこでギャラクシアのことを聞いたの。」
「太陽のクイーン─」
セーラームーンも昔何度か会ったことがある、ソルの母。
優しい面影で太陽のように温かい笑顔の人。
「そうだったの。で、クイーンは他には何か─」
ドーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!
大きな爆発が起きた。
瓦礫の街を一望できる場所でギャラクシアは冷笑を浮かべていた。
「見損なったな、怖気づいて姿を見せる事も出来ないとはな。
いい加減いつまでも逃げおおせると思うな。」
「私たちは諦めない」
ソルのその言葉にセーラームーンとスターライツは傷ついた体を支えて立ち上がり重い一歩を踏み出した。
「で、その伝説の戦士がギャラクシアってのは分かったわ。でもプリンセスが言っていた希望の光は?それもギャラクシアだというの?」
「そんなはずないわ、あれが希望の光りだなんて─!
伝説のセーラー戦士が残した希望の光は他にあるはずよ!」
「ほう、伝説のセーラー戦士がこの私だと知っているのか。
さすが太陽のプリンセス。博識高いな!!
それならもはや私に勝つ事など出来ないと分かったであろう。
大人しくスターシード差し出すがいい!!」
どこまでも傲慢で貪欲なギャラクシアの姿にソルはさらに母の言葉を思い出していた。
『いまアイリアが戦っている。その者こそ伝説のセーラー戦士なのです。』
『では私たちは─』
戦っても無謀なんですか─。その言葉が口からこぼれそうになった。
『聞いてアイリア、太陽の力を持つ者だけが行える封印の方法があるのです。』
『─!それは、どんな?』
『それを教える前に言っておかなければいけないことがあります。』
そう言ってクイーンははやる気持ちを抑えられないでいるアイリアを落ち着かせた。
気持ちは分からないでもない。
アイリアのことは今まで見守ってきたのだから。
前世でも、現世でも力が上手く制御できないもどかしさを感じて戦ってきたことをクイーンは知っている。
『アイリア、その方法は最後の切り札です。
最後の最後まで諦めないと誓って頂戴。』
『それは、もちろんです。』
『いいですか、その方法とは。
アイリア、あなたの身にカオスを封印するのです』
『私の身体に…?』
時が止まった気がした。
何を言われているのか分からなくなった。
けれど思考回路は巡りめぐって、「ああ、そうか。だから私の力はコントロールすることが難しかったのか。」と妙に納得してしまった。
『正しく言えば、太陽の力と愛で溢れたあなたの身にカオスを封印するのです。
カオスの元凶は人々の闇です。
いくら倒したとしてもいずれまた復活するでしょう。しかしあなたは人々に愛されてきました。私たちの愛、仲間の愛、そして大切な人の愛。
その身に込められた愛の力とあなたの身体から溢れ出る太陽の力でカオスを封印するのです。』
『そうすると私はどうなりますか?』
『眠りにつくでしょう。永い眠りに。その身に取り込んだカオスの力が収まるまで。』
『…分かりました。
─私、諦めません!』