太陽の在処~永久の約束
主人公の名前
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バァァアアアアーーーーン!!!
「くっ──!!」
「その程度か─。せっかく私の玉座に招いたのだ、もっと本気を出してもらいたいものだ」
ひなたたちの元を離れたウラネスたちはギャラクシアのいる空間へと飛ばされ、自分たちの使命を全うするために渾身の力で戦っていた。
しかし得意とする攻撃はギャラクシアに当たることなく二人はただ無為に体力が削られていくばかりだった。
「まるで歯が立たないなんて、切れ味が鈍ったかな?」
「刃物のせいにするつもり?」
「僕の切れ味は鈍ってないつもりだけど?」
「望み度あれば二人まとめてあの世へ送ってやろう。」
どんなものかと思いきややはりこの私には敵うまい。
しかし今までのセーラー戦士に比べたら格段にその力は強い。
さすがは太陽系を外から守っている戦士だ─。
ギャラクシアは2人の力の強さに少々面白さを感じ笑みを浮かべた。
「考え事をする暇があるなんて僕らもなめられたものだな」
やはりそう簡単には倒れてはくれないな。
だがここで終わる僕らじゃない
その時ギャラクシアの真横を横切っていく攻撃があった。
「─何者だ!」
「ギャラクシア今すぐこの星から立ち去りなさい!」
「さもなくば私たちが相手になります!」
攻撃の放たれた方をギャラクシアが見ればセーラープルートとセーラーサターンが武器を構えギャラクシアを睨んでいた。
「ほう、残りの外部太陽系戦士のお出ましか、面白い。
私に攻撃が当たればよいがな。」
「─っ!デッド・スクリーム─」
「サイレンス・グレイブ・サプライズ!」
二人の攻撃が合わさり、より強力な力となってギャラクシアに向かって放たれた。
しかし、その攻撃はギャラクシアの腕一本で消し去られてしまった。
「やはり、だめか」
「貴様らが束になってかかってこようが私に指一本触れる事は出来ぬ。」
「ならば太陽系の平和を乱すものはこの命に代えても消去する!!」
サターンのその言葉にギャラクシアは鼻で笑った。
「何がおかしい!!」
「何も知らぬのだな。お前を復活させたのは誰だと思う?」
「なんですって!」
「思い出しても見ろ。転生して間もないお前が戦士として復活した訳を─。」
確かにおかしい状況ではだった。
あの時はセーラームーンの力により転生したばかりで本当はまだ赤ちゃんだった私。
あの時、力が私の中に流れ込んだ。そして私は急激な速さで使命を思い出した。状況が状況だったからこれがサターンの運命だと思っていた。
でもこれが仕向けられたものだとしたら─。
「まさか─。」
「そうとも、闇の女王ネヘレニアを復活させ貴様に覚醒を促したのはこの私だ!」
「あの戦いがはじめから仕組まれたものだったというのですか!」
「そんな─。」
「私の狙いは全銀河のスターシードを収穫すること。
そのためには熟していないスターシードがあっては困るのでな。
災いを起こして貴様の覚醒を促したというわけだ。
闇の女王は喜んで協力してくれた。お前たちに復讐するためにな─。
まあ、太陽のプリンセスが出てきたのは予想外だったが、貴重なスターシードだ。ありがたく頂くとしよう。」
「妬みや嫉みを煽り立ててあなたがそそのかしたんでしょう!!!
それに私たちのプリンセスを甘く見ないで。そう簡単にあの女(ヒト)を倒せると思ったら大間違いよ!!!」
「黙れ!!全銀河はこの私のものなのだ!どう扱おうと私の勝手だ!!
お前たちはスターシードを抜かれ消え去る運命。
もっとも、別の道がないこともないが─。」
「それはぜひ聞きたいね。」
「簡単なことだ、私の配下になれ─。」
「なんですって?」
「お前たちのスターシードを差し出し私への忠誠を誓うのだ。
私のエナジーを封じ込めたこのブレスレットがあれば
スターシード抜かれても生き続ける事が出来る。」
ギャラクシアの手にはすさまじいエナジーを放つブレスレットがその存在を主張していた。
「あれがギャラクシアのエナジーの源…。」
「さあ、幸福か死かどちらを選ぶ。」
「あなたに従うくらいなら死んだほうがマシです!!」
「そうよ!誰があなたなんかに!!」
大切な仲間を奪ったあなたなんかに従うわけがない!
その力でいったいどれほどのセーラー戦士や星が奪われたと─!!
私はサイレンス・グレイブを握り直した。
隣に立つプルートもロッドを構え直したのを確認した。
ここにいる全員あんたの誘いになんか─!!
「おもしろい、そのブレスレットをすれば生きていられるんだろ?」
「─ウラネス!!?」
「ギャラクシアの配下になり暴れまわるのも悪くない。きみと一緒にいられるなら悪魔に魂を売り渡すことだってためらいはないさ。」
「そうね」
ウラネスの誘いにネプチューンが応えサターンもプルートも驚愕した。
「ウラネス、ネプチューン、正気ですか!?」
「そんな!!!私たちの使命を忘れたの!?私たちのプリンセスを!この星を守るって!!」
どうしてそんなことするの!?
うさぎさんやひなたさんが悲しむようなこと…どうして。
「さあ、取れよ」
「賢い選択だな。もらうぞ、貴様たちのスターシード」
僕達の選択は間違っていない。
この星は僕達がなんとしても守ってみせる。
たとえ仲間を傷つけてとしても─
「ウラヌス、死ぬまで一緒よ─」
「ああ、地獄で会おう」
ひなた─君に未来を見てほしい。
悲しい涙に暮れるものではなく、愛に溢れた明るい未来を。
そのためなら僕はこの輝(いのち)さえ惜しくない─。