太陽の在処~追憶の記憶
主人公の名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
さっきまでの賑やかな雰囲気がひなたの真剣な様子で皆が居住まいを正した
「どうかしたの?ひなたちゃん?なにかあったの?」
ひなたの一番近くにいた亜美が気遣うようなまなざしを向けた
「大切な話があるの。私たちのこれからについて」
「これからについて?」
「前にも話したと思うけど、私はスターライツとは前世からの知り合いで大切な仲間だと思ってる。
─この宇宙にはたくさんの星があって、それぞれの星には戦士がいる。だけど星を守る戦士の輝きが今敵の手によって奪われているの。そんな時にこの地球に同じ使命を持つ戦士が集結している。私はみんなが手を取って敵と立ち向かうべきだと思っているの。
3人の事は私が保証する…って言ってもなかなか信用してもらえないのはわかってる。
だからまずお互いを知ってほしいの」
「お互いを知る?」
「それぞれの素性を明かしてほしいの」
「「「「「!?」」」」」
「それは─」
「すぐに正体を明かしてほしいわけじゃないの。まずはお互いが敵ではないこと、スターライツにも理由があってこの星に来ていることを知ってほしいの。いつかなにかのきっかけでお互いの正体が知れることがあるかもしれないけど、いま少しでも余裕がある時に信じるに値する仲間を増やしたいの」
「ひなたちゃんの気持ちは分かるわ。だけど」
「うさぎちゃんは前信じたいって言ってくれたけど、どう思ってる?」
「私もひなたちゃんと同じ気持ち。
いつも思ってた、どうして同じ戦士なのに一緒に戦えないのかなって。
だからそのチャンスがあるなら私はスターライツと話したい。」
うさぎちゃんの気持ちは変わっていなかった
「ありがとう。─みんなはどう?」
少しほっとした気持ちになったがまだ全員の了承はもらっていない
改めてみんなに意見を求めると
「こんな様子の二人を止められると思うかい?」
「ほんとあんたたちはお人よしなんだから」
「─じゃあ!」
「私たちにも異論はないわ」
ルナ、アルテミス、ヘリオスを見れば
部屋の隅で少々諦めた表情でうん、とうなずいてくれていた
「でも、強敵ははるかさんたちよ」
「その点は大丈夫。もう了承はもらってるから」
「えっ?本当かい!?」
「うん、あとはスターライツの三人に話を付けるだけ」
「ひなたちゃん大丈夫?」
「大丈夫だよ、うさぎちゃん。確かにあ3人も警戒心は強いけどちゃんと話せば分かってくれる人たちだから。
─みんな、本当にありがとう!」
また少し前進した状況に改めて決意を固めた夜だった
数日後
「もしもし、星野?明日なにか用事ある?」
『いや─明日は俺たちオフだから特に用事はないぜ。
どうかしたか?』
「みんなに相談があって、明日おじゃましてもいい?」
『ああ、分かった。2人にも言っとく』
「よろしくね、星野」
─ピッ
ワイヤレス電話を耳からおろしサイドテーブルの上に置いた
今夜も星が綺麗だと心の中でつぶやきながらヘリオスと2人、ベランダで夜風にあたっていた
「星野殿はともかく、あのお二方を説得するのはなかなか大変ですよひなた様」
「そうかもしれないね、だけどここまで来たからには私も最後まで諦めないから」
「ひなた様はやると言ったら聞きませんからね。どこまでもお供いたします」
羽を胸の前にあてるヘリオスお決まりのポーズ
「いつもありがとう、ヘリオス」
明日、私たちの歩む道がどう変わるのか