太陽の在処~追憶の記憶
主人公の名前
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お互いセーラームーンとセーラーソルに変身して着いた頃にはすでに伊集院先輩のスターシードは抜かれてしまっていた
「乙女の勝負もつかないうちにピンクのサンスポー伊集院先輩を狙うなんて」
「「許さない!!」」
「このセーラームーンと!」
「セーラーソルが!!」
「「月と太陽に変わっておしおきよ!!」」
「またー?全く営業妨害。セーラーリーガーあとはよろしく」
毎度のことながらレッドクロウは逃げるのが早かった
その場に残されたのは─
「セーラーリーガー!!さあ、あたしと勝負よ!」
伊集院先輩のスターシードが抜かれファージ化された姿
バットにたくさんのボールを背負っていかにも伊集院先輩らしい
なんて言ってる場合じゃないけど…
右手を空に掲げ太陽に願う
「シャイニング・アロー!!」
「いやああああああああ─」
多少かわされたが敵の威力は半減させられたのではないだろうか
「ひえ~ソルの攻撃すごー!!」
「セーラームーン…見てないで…」
「はは、ごめ~ん。そんじゃやりますか!」
「─わっ!!」
セーラームーンが構えたと思ったら光の球が飛んで来て
セーラームーンのティアルが弾かれてしまった
「セーラームーン!?」
光りの出どころはソルたちより上にあった
「─っあなたは、セイレーン!!」
「まさかあなた方のような方が真のスターシードを持っていたなんて、分からないはずですわね。
お二人の星の輝きこのセイレーンがいただきます!」
私たちが真のスターシードの持ち主─!?
まさか見られた─
そうこうしているうちにセイレーンがセーラームーンのスターシードを奪おうとしていた。
「セーラームーン!!」
「観念してあなたのスターシードを渡してください」
再び技を使おうと構えた時─
「─ちびちびちゃん!?」
「ちびちび!?」
「お嬢ちゃんなにしてるのかな?」
セーラームーンのティアルに近づこうとしている
ちびちびちゃんにファージが気付いてしまった
「だめ!ちびちびちゃん逃げて!」
ちびちびちゃんがセーラームーンのティアルを握った途端
ひとつの光柱が空へと登り雲を割り
温かな光が辺りを包んだ
ここはどこ?何が起きているの?
真っ白で不思議な空間。
感じるこれは…
「温かい、心がとても穏やかになる」
「ほんとだ。
ちびちび!あんた…セーラー戦士だったの?」
戦士服へと身を包んだちびちびは
両手をソルたちへと向けた
そこに手を合わせれば今までにない温かな力で満たされる
─新しい力、とてもやさしい波動
*
「な、なんなんですの!?」
「これ以上あなたたちの好きにはさせません!」
ソルはティアルを掲げた
「フライニング・ソウル・ショック・エクスペンション!!!」
ソルのティアルから放たれたのは幾重にも重なった光のウェーブ
それはファージを包みこみスターシード浄化し、元の姿へと戻した
「っく、なかなかやりますわね、かくなるうえは私も本気で」
「そこまでよ!!」
もう一戦かと思われた時
スターライツが二人の元へと降り立った
多勢に無勢、セイレーンは即座に退散していった
「ふう。それで、何が起きたの?」
ソルの横についていたファイターは普段とは違う様子に疑問をうかべた
「うん?そうだな…一言じゃとても言えない」
「そうなのよ!とにかくよくわからなかった!」
「セーラームーンは相変わらずね。でもソルもいてどういうことよ」
「まあまあヒーラー、何事もなかったようですし」
「でも、三人とも来てくれてありがと」
ソルは改めて三人を見つめ駆けつけてくれたお礼を述べた
「「「どういたしまして」」」
4人の様子をそばで見ていたセーラームーンはソルは本当に3人を信頼してるのだと思った
スターライツもすごく優しい表情してる
セーラームーンは4人の姿を穏やかな気持ちで見つめていた
*
雨が上がり試合が再開した
『ついに入りました!我が1-1が星野選手のホームランで先制点!ですが!!3-2も負けていません!逆転を懸けバッターボックスには伊集院選手!!』
─カキーン!!
「ひなた─!行ったぞーーー!!」
来た!
打ちあがった!!
いっぱい練習したでしょ、私!!
走って走ってボールが落ちて来る場所まで必死に走った
上を見る
先ほどの雨が嘘のようなからっとした晴れ
太陽がまぶしい程輝いている
あの時と同じだ
「きゃ─」
ひなたはぬかるんでいた土に足を取られその場に転んだ
しまった─!
『ナイスキャッチ!試合もその調子で行こうぜ!!』
ここで取らないでどうするの!
グローブがはまっている左手で太陽を隠す
─入れ!!
「……入ってる、や、やったーーーーー!!!」
『やりました!取りました!!1-1優勝です!!』
「やったな!ひなた!!よくやった!!」
「うん!星野のおかげだよ!ありがとう!!」
「─おう!!」
このあとひなたは他の生徒の前で星野に抱き上げられ
うれしいやら恥ずかしいやら定まらない心で優勝の喜びを味わった
「「「「「「かんぱーい」」」」」」
球技大会の後レイちゃんの家で打ち上げ会を開いた
ルナとアルテミス、それにヘリオスも参加している
「それにしても星野君とひなたちゃん、みんなの前でアツアツだったわね」
「ほんと見せつけてくれちゃって」
「もうその話はいいでしょ///」
「それにしてもよくボールとれたね。転んだ時にはもうだめかと思ったよ」
「ほんと!ひなたちゃんすごかった!!」
「私も手に汗握っちゃったわ」
「星野の…おかげかな。教室でアメくれた時に言ってくれた言葉がフッと浮かんでとにかく取らなきゃって…。手を伸ばしたらボールが入ってたんだ」
「はいはーい、ごちそうさま」
「えっ///そんなつもりじゃ!」
「つもりじゃなくてもそう聞こえるのよ」
楽しそうにしている姿に側近の3匹?は見守るように見つめいていた
「ひなた様は良いお仲間に恵まれたようですね」
「うさぎちゃんなんてドジばっかりだけどひなたちゃんとは前世からの付き合いだし、ひなたちゃんはその辺よくわかってくれてるからあたしは何も心配してないわ」
「他の戦士もそうだろう。前世は身分が違っていても今は同じ女子校生。って言っても美奈にはもう少ししっかりしてほしいな」
「それをいうならうさぎちゃんもよ…」
「「ハア…」」
「大変ですね…」
側近の気苦労は絶えないようです。
「それにしてもひなたちゃんが言ってた通りスターライツとは本当に仲がいいんだね」
「ああ、今日ファージと戦った時に助けてくれたって話?」
「そう!あの3人がすごく優しい顔でソルと話してたの!」
「やっぱりはるかさんが言うみたいな人達ではないのかしらね」
うさぎたちがスターライツの話をしている今が好機
少しずつ進めてきた話をうさぎたちにも聞いてほしい
ひなたは意を決して皆をみつめた
「みんな聞いてほしいの。大切な話を─」