太陽の在処~追憶の記憶
主人公の名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ある日の休み時間
「ふーん、バスケ、バレー、あとはソフトボールか…」
今度行われる球技大会の種目決め日が迫っている
まあ、ソフトボールはないな…とひなたは心の中でつぶやいていた
「うさぎちゃん球技大会何に出るか決めたのかい」
「球技って昔から苦手で~
やっぱ美奈子ちゃんはバレーボール?」
「もちろん!
しかも大気さんと一緒!
私が愛を込めたラブラブパスを大気さんがラブラブアタック
そして二人は…」
「「はあ~」」
「まあまあ、うさぎちゃんひなたちゃんいいじゃないか」
「そういうまこちゃんは何にしたの?」
「いやあたしは別に夜天君がバスケにしたからバスケにしたわけじゃ」
「夜天と一緒にねえ…」
「ラブラブパスをラブラブダンクってか?
たくこんなこと亜美ちゃんに聞かれたら」
「男女混合なのよね」
「「「「亜美ちゃん!!」」」」
参考書を持った亜美ちゃんが突然登場しひなたたちは小さく悲鳴をあげた
「でうさぎちゃんとひなたちゃんは何に出るのかしら?」
「お団子とひなたは俺とソフトボール」
と今度は星野が後ろから現れた
それも自分が絶対出たくないと心に決めていた種目に一緒に出ると言っている
「星野!いきなり現れてなにを…」
「そうよ!どうして頼んでもいないのにあたしたちがあんたと一緒にソフトなんて!!」
「じゃあ、何する気だったんだよ」
「特に決まっては…」
うさぎちゃん負けないで!!
心の中で応援するが─
「だろ!先生にはもう頼んであるから!」
先手を打たれている状況…
「苦手なのよ!」
「そ、そうだよ!うさぎちゃんなんて運動が苦手なのにそこに小道具が増えるなんて大変だよ」
「小道具って…
でもひなたは別に苦手って訳じゃないだろ」
言いたくなかったけど
言わないと逃げられそうにない
ひなたは覚悟を決めて話始めた
「…いの」
「え、なんて?」
「怖いの…
小学生のころ男子と一緒に遊んでて、
男子が打ったボールが空高くあがって、
これは取れる、勝った!!って思ったら太陽にボールがかぶって見えなくなって、そのまま顔面に…
あの後3日間鼻が痛かったの」
「あちゃーそれは痛いわ」
話を聞いていた美奈子ちゃんが自分の鼻を押さえて眉間にしわを寄せた
「そうなの!
あの痛みは今でも忘れられない」
「じゃあ、俺が特訓してやるよ」
「特訓だ!?アイドルって結構暇なのね」
「星野、これ以上私にあの怖さを刷り込みしていったい何の得があるの?!」
「ソフトは楽しいってことを教えてやるよ。
それにひなたと一緒に特訓って言うのも悪くないしな」
「ただ楽しんでるだけでしょ…」
「お前と一緒だからだよ」
「っ////」
ウインクを投げてくる星野にひなたは目をそらした
そんな二人の周りだけ他とは違った雰囲気に包まれていた
「ひなたちゃんいいな~美奈子も大気さんと甘ーいアタック練習したーいv」
「美奈子ちゃん違うから///」
「お二人さーん、あたしお邪魔なようなので別の競技にしま~す」
「だめ!うさぎちゃん!─こうなったら一緒にがんばろう!」
こうなった星野はもう止められない
特訓をするしかないだろう
「そうだぞ、お団子!三人で特訓だ!」
『何なのよあいつらいつも星野様たちとベタベタして』
『お待ちなさい、私がどうにかしますわ』
そんな様子を伺っている影がこのあと面倒なことを引き起こすなんて
ひなたは知る由もなかった