太陽の在処~追憶の記憶
主人公の名前
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プルプルプル~
「はい、もしもし」
日曜日の朝、一本の電話がかかって来た
「やあ、ひなたおはよう」
「はるか?おはよう、どうしたの?」
「今日用事がなかったらウチに来ないか?会わせたい子がいるんだ」
「私に会わせたい子?」
「ああ、お茶でもしながらと思って。どうだい?」
「今日は用事がないから大丈夫だよ」
「そうか、じゃあ11時ころ迎え行くから」
「わかった、待ってるね」
─ピッ
電話を切って時計を見れば10時ちょっと過ぎ
洗濯物干す時間は…あるかな?
「ヘリオス、はるかのお家にお呼ばれしたから11時ころに出かけるね」
「そうですか、では出かける前に洗濯とご自身の部屋の掃除は出来ますね」
「で、できるかな~?」
ヘリオスに急かされてなんとか洗濯と部屋の掃除はできた
案外掃除中に着て行く服も選べたので身支度にも時間はかからなかった
11時
マンションの前で待っていると
黄色いスポーツカーがマンション前に止まった
「やあ、ひなたお待たせ」
爽やかに登場したはるかの姿に
近くを歩いていた人たちの視線はこちらに集中していた
というか主にはるかに向いていた
更に笑顔はそこら辺のイケメン顔負けの威力
女の子たちは頬を赤く染めている
なんて罪作り…
「ひなた?さあ乗って、行くよ」
「う、うん!」
何分かするとお庭が広い綺麗なお家に着いた
「ただいま」
「おじゃまします」
一歩中に入ると何とも言えない、いい香りのお家
さすがはるかたちのお家…
とひなたは頭の片隅でそんな感想を思っていた
タタタッ─
─ん?
「はるかパパお帰り!」
「ほたる、ただいま」
リビングに入ると
部屋の中から女の子がはるかに一直線に向かって行き
そのままの勢いで抱き着いた
はるかもいつものことといった風に接していた
普通に見れば微笑ましい光景なのだが
ひなたは今聞き流せない単語を聞いた気がした
「はるか…パパ?」
ひなたのつぶやきが聞こえたのか
ほたると呼ばれた少女はぱっと顔を輝かせてひなたを見つめた
「このお姉ちゃんがみちるママとはるかパパが言ってたプリンセスでしょ!」
「ええ、そうよ」
ソファーでくつろいでいるみちるのなんと優雅なことか
だがひなたの頭の中は新たに加わった言葉の処理に困っていた
「みちる…ママ?」
とうとう固まってしまったひなたを見てほたるは首をかしげた
奥からトレーを持ったせつながやって来てほたる同様
固まっているひなたを見つめた
「はるかとみちるの…子供?」