太陽の在処~追憶の記憶
主人公の名前
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本日快晴!!
夏休みお楽しみのキャンプにやって参りました!
『どれだーどれだー、これだ!あ~;』
電車に揺られて目的地であるキャンプ場を目指して移動中
みんながワイワイ騒いでいる中私は外を眺めながらこの間の出来事を思い出していた
―――――――――――――――――――――――
太陽が素肌を刺す暑さの中、私たちは公園に集まっていた
「ギャラクシア?」
「それが敵の親玉なのか?
太陽系の外からやって来た敵か…」
「はるかさんたちはスターライツも太陽系の外からやって来た侵入者だって言ってたわ」
「まさかスターライツの三人も敵?」
「えっ…そんな悪い人達じゃないよきっと、いつも助けてくれるし!」
亜美ちゃんの言葉にうさぎちゃんが声をあげた
「でもねえ、本当はなに考えてるかなんてわかんないよ!
なんたって宇宙人なのよ!
仲間だと思っていたらある日突然宇宙に連れてさらわれちゃうかもしれないじゃない!
脳みそのなかに変な機械埋め込まれちゃったり」
美奈子ちゃんがアイス片手になにやら物騒なことを言っている
「それって怪しいテレビの見過ぎよ、美奈子ちゃん…」
「でもほんと悪い人たちには見えないよ」
「そう言えばなんでひなたちゃんは敵の親玉がギャラクシアって知ってたんだい?」
今日みんなを公園に呼んだのは私だった
みんなに言わなければいけないことがあったから
そう、前世からの知り合いであるみんなに伝えていなかったことがあったから
「…みんなには話しておきたいんだけど私スターライツとは知り合いなの」
「「「「「知り合い!?」」」」」
「前にプリンセス修行で訪問した星の戦士があの三人。
その星のプリンセスにも仲良くさせてもらっていたの。
だからあの三人事はよく知ってる。
はるかたちは侵入者だと言っているけど彼女たちのこと仲間だと私は思ってる。
だから─」
「気を許してはなりません」
「せつなさん!」
「─せつなさん?」
みんながせつなさんと呼んだその人は
壁に寄りかかっていた体制を起こして私の傍まで来た
「はじめまして、太陽のプリンセス。
冥王星を守護に持つセーラープルートと申します。
こちらでは冥王せつなと言います。」
「はじめまして、若宮ひなたです。
あなたが時空の扉の番人ですね。
お母様から話は聞いていまいた。
大変な役目を負わせています。」
「いいえ、時空の扉を守る使命を与えていただいたことは私の誇りです。」
「そうですか、流石気高き番人。これからもよろしくお願いしますね。」
「はい」
「それでせつなさん、気を許すなってどういうことですか?」
私たちの話が一段落してレイちゃんが話を戻した
「銀河全体になにか邪悪なエナジーが立ち込めているのです。
星々の輝きをを奪う邪悪なエナジーが…
この太陽系も例外ではありません。
十分注意しなければ
今度の敵はいままでとは違う様ですから。
ひなたさんの以前からの知り合いだとしても
そのスリーライツも外部からの侵入者には変わりありません。」
「そんな─!」
「私たちは地球に巣食う影を排除するとともに
貴方がたプリンセスを守る使命もあるのです。」
「…」
せつなさんはそれだけ伝えると帰って行った
「ひなたちゃん…」
「うん、わかってる。信じろって言われても簡単に納得できないよね。
そうだ、私変身できるようになったの。
少しはみんなの役に立つ様にがんばるから!」
「私は信じたい。ひなたちゃんの言葉もジョイントコンサートのとき手を取ってくれようとした三人の気持ちも!」
「うさぎちゃん…ありがと。今はその言葉だけで十分。」
あの三人は火球を探してこの地球に…
それぞれが手を取り合えばどんなに心強いか
この間の出来事を思い出していると電車の通路を走る小さな影があった
「ちびー」
「こらー!ちびちびあぶないからじっとしてなさーい」
「うさぎちゃんも災難よね。
突然ちびちびちゃんを頼まれるなんてね」
「せっかくのキャンプもうさぎは子守をしに行くようなもんね」
あの日みんなと別れた後うさぎちゃんが出会った不思議な女の子
うさぎちゃんと衛さんの間に女の子が産まれて未来から来たことがあるって聞いてビックリしたけど、ちびちびちゃんももしかしたらうさぎちゃんたちの子供かもって…
でもちびちびちゃんから感じるものはちょっと違うような…
「ちびちび~?」
考え事していたらちびちびちゃんが私の顔を覗き込んでいた
「ふふっ、だめだよちびちびちゃん。走ったら危ないからお姉ちゃんのお膝にすわってよ?」
「わってよ?」
「ゼイ、ゼイ…ひなたちゃんありがと…」
「うさぎちゃん大丈夫?」
うさぎちゃんは息を切らしながら私の隣に深く腰掛けて額の汗をぬぐっていた
冷えた水を渡すと「ありがとう♪」と言ってゴクゴクと喉を鳴らして飲み干していた
お腹冷やさないといいけど…
「あたしは絶対ひと夏のロマンス、避暑地の恋を探すわよ」
「避暑地の近くにレイちゃんの知り合いがいるんでしょ?」
「そう親戚のお兄さんで陶芸家なの。会うのは何年ぶりかな
これもお兄さんの作品なの」
レイちゃんは首にかかっているキラキラした鳥の首飾りをみんなに見えるように持ち上げた
「きれいね」
亜美ちゃんの言葉に私もうなずいた
「でもお兄さんにしたらこれも失敗作なんだって」
「こんなにきれいなのに?」
「ケンゴお兄さんスランプになると全部壊しちゃうの。これも壊されそうになってあたしが必死に止めたの」
レイちゃんはどこか懐かしそうな顔で首飾りを見つめていた
「ちょっ─ちびちび!それあたしのおやつ!!」
「ちびー♪」
「うさぎちゃん大人げないよ」
「あたしのおやつが…」
「うさぎちゃんなんて一生スランプよ…」
「「「うん、うん」」」
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