太陽の在処~新たな運命
主人公の名前
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そして地獄のテストが終了し返却が済めばお待ちかねの夏休み。
息抜きは久しぶりに涼しい風が吹き抜ける中庭。
「終わったー!頭の中が数字だらけで死んじゃうとこだったよ~」
「うさぎちゃん大げさだよ」
「まこちゃん、あたしとうさぎちゃんが亜美ちゃんからどんなスポイト教育受けてたか知らないからそんなこと言えるのよ!」
「スパルタね…」
「でもお陰で補習受ける授業少なくてすむんじゃない?」
「全部大丈夫と言えないのがあたしたちらしいね…」
「ほんとねうさぎちゃん…」
“バタバタ”
なんの音?
そう思ったとき紙の束を持った星野が中庭へとやって来た。
そしてそれを私に見せるように前に突き出してきた。
「ひなた約束だからな!」
「ん?」
「わーすごい、星野あんた頭いいのね」
うさぎちゃんが星野の答案を横から覗いていた。
「まあおだんごとはここの作りが違うからな」
頭を指しながら誇らしげにする星野。
よく見えなかったけどもしかして全部90点以上とったのかな?
「ふん!今回は亜美ちゃんたちにちゃんと勉強教えてもらって補習も少ないんです~」
「へーがんばったな、えらいえらい。」
「なによ!子ども扱いしないでよね!」
「で、ひなたちゃん約束ってなによ!」
「いい点数とったらご褒美あげる約束してたの。」
「へーご褒美ねー」
怪しい笑みの美奈子ちゃんは私と星野を交互に見る。
「なんだよ愛野。」
「いいえ、なんでも~」
なんでもないって顔してないよ;;
「それで星野なにが欲しいの?
高いのは無理だからね。」
「俺は─」
「それで星野殿の欲しいものとは?」
「一緒に出かけて欲しいって。」
一連の経緯をヘリオスに話せば興味深そうに出かける準備を手伝ってくれる。
「一緒に…それはデートということですか?」
「デート…そういうことなのかな?
でもデートって好きな人同士が出かけることでしょ?だからやっぱり違うんじゃないかな。」
「どちらにせよ星野殿が褒美に望まれたのでしたら早く支度しないと。」
「そうだよね!準備しないと─。」
約束は11時に一ツ橋公園。
ちょっと早すぎたかな?
てか、今日の服変じゃないかな…
星野のことだからじっとするよりはしゃぐだろうし、だからといってただのパンツってのも味気ないし…これで大丈夫かな。
あれ、あたし髪ちゃんとしたかな。
鏡を取り出しもう一度確認しようと覗き込むと
そこに映ったのは待ち合わせ相手の星野だった。
「─星野!?いつからいたの!?」
「ひなたが一人で百面相始めた辺りから。」
「結構始めじゃない!!」
「百面相するひなた面白かったぜ。」
「早く声かけてよ、恥ずかしいじゃない。」
「わるい、わるい。
─それにしても私服もいいじゃん。」
「ほんと!?」
「ああ、その生足サイコー」
「─////星野のヘンタイ!!」
「冗談だって。
そんじゃ行きますか、お姫さま?」