太陽の在処~新たな運命
主人公の名前
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夏休み前の中間テスト期間
「あ゙ーわかんない!!なにがわかんないかわかんないくらいわかんなーい!!」
「うさぎちゃん落ち着いて;;」
「そうだよ、とにかく今つまずいてる問題からやってみよう」
「うん(T-T)」
夏休みも間近に迫ったある日。
世の中の学生たちはバカンスの予定を考える余裕もなく押し迫った中間テストの詰め込みで頭が一杯である。
もちろん私たちもそんな学生の一員で、
今は特になかなか勉強についていけないうさぎちゃんのお手伝いがもっぱら復習の時間だ。
「みんな大変ね~
教える相手がうさぎじゃ進まないでしょう」
「レイちゃんは黙ってて!!」
「あ~らこわい」
例のごとく今日の勉強会もレイちゃんのお家を借りて開催中。
うさぎちゃんを私とまこちゃんが
美奈子ちゃんを亜美ちゃんが担当していた。
「そんなことないよ
逆に教える立場だと自分も再認識できるからちょうどいいよ」
「ひなたちゃん、ありがと~」
「気にしないで
それより問題は解けた?」
「ま、まだです…」
「それじゃ、これとこれと、これ
解けたら教えて。」
(う゛、ひなたちゃんスパルタだ…)
一方の美奈子たちは…
「亜美ちゃん!!のど渇いた~」
「美奈子ちゃん、さっきもそう言ってお勉強が進まなかったのよ。
テストまでもう日がないからあと10ページ終わったらね。」
(あっちの方がスパルタだ…)
その様子に苦笑しつつ
ふと指にはまっているリングが目についた。
以前鮮やかに輝いていた太陽のリングは未だくすんだまま…
「おはよう、
星野、夜天くん、大気くん。」
「はよっ」
「おはよう」
「おはようございます」
「今日は珍しく三人で登校なんだね」
「テストも近いですし少し仕事はセーブしてるんです」
「両立するのは大変だね」
3人の様子にただただ関心するばかりだ。
「聞いてよひなた、僕と大気はしっかりやってるのに星野は仕事のせいにて勉強してないんだよ」
「やってるだろ!!」
「へー、昨日僕が部屋を覗いたとき教科書にでっかいシミを作ってたのはどこのだれ?」
「あ、あれはちょっと疲れてて!!」
いつのも調子はどこにいったのか星野が夜天くんに押されている。
「それでは私がテスト勉強のために折角作った時間にお腹を抱えて笑い転げていたのは幻覚だったんでしょうか?」
「…」
すでに返す言葉もない様子の星野はだんまりだ。
「はあ、これじゃ落第しかねないよ」
「ほんと、しっかりしてもらわないと」
「わかってるよ…」
「ひなたもなんとか言ってやって」
意外なところでお鉢が回って来たものだ。
なんとかって言われても…
「え~と、
じゃあテストでいい点数とったらご褒美あげる!」
「ご褒美って?」
「ん~星野の好きなものでいいよ!」
「─っ!まじ!?ほんとだな!!」
(これでひなたとデートしてやる!!)
なんだろ、星野が燃えてる!?
「一つ条件があります。」
「なんだよ大気…」
「90点以上、それが条件です。」
「高いだろ!」
「それくらいわけないでしょ。ねぇ夜天」
星野の反発になんでもないといった感じで
90点という高得点を条件に加えてきた大気くんと、
「そうだね、ご褒美がご褒美だしそれくらいね…」
そんなに高いものあげられないよ!?
と心の中で焦りながら夜天くんの言葉の意味が分からずにいる私をそっちのけで
「わーったよ!とりゃいんだろ!朝飯前だぜ!」
と話がどんどん進んでいく。
いや、言い出したのは私なんだけど…
そして星野はさっそく机に向かって教科書を引っ張りだして勉強し始めた。
「若宮さん助かりました」
「役にたてたみたいで…よかったよ」
「その代わり星野のご褒美お願いね」
「高いのは無理なんだけど…」
(ひなたとデート、ひなたとデート♪)