太陽の在処~新たな運命
主人公の名前
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太陽がそろそろ夕日に変わろうというとき
はるかの車で自宅であるマンションについた
「送ってくれてありがとう」
「いや、気にしないでくれ」
「そうよ、はるかはただあなたのことが心配だっただけなんだから」
「みちるっ」
図星を突かれたようではるかは目をそらした
「親御さんはもう帰ってきているのかしら?」
「えっと…みんなには言ってないんだけど私両親亡くしてて…」
「それは辛いこと聞いてしまったわね。ごめんなさい」
「ううん、大丈夫
確かに最初は辛かったけど今は相棒がそばにいるから寂しくないの」
「相棒?」
「ひなたそれはどういった人なんだい?」
運転席でハンドルを握っていたはずのはるかは
いつの間にか車を降りて私の目の前にいた
「どういった…
優しくて、頭がよくて、白くて…」
クスッ
「[#da=3#V、はるかはその人はあなたの彼氏か聞いているのよ」
「彼氏!?
いやそういうわけじゃ─」
「彼氏でもないヤツと一緒にいるのか?」
二人の態度にピンときた私は
「よかったら上がってく?いつか紹介しようと思ってたし」
と、親に彼氏を紹介するかのように少し照れた態度で二人を誘った
「そうさせてもらおうかな」
「ほんと、はるかは過保護なんだから」
“ガチャ”
「ただいま~」
「お邪魔します」
「へーきれいにしてるんだな」
「ありがとう」
少々顔の強張っているはるかと
そんなはるかを見て楽しんでいるみちるを私はリビングに案内した
「どうぞ座って」
私は二人にソファーをすすめアイスティーを出した
「ここにひなたはその相棒さんと二人で住んでいるの?」
「そうだよ~まだ越してきたばっかりなんだけどね」
「それで相手はどこにいるのかな?」
はるかは私の彼氏である人物がいない事で
そわそわと彷徨っていた視線を私に向けてきた
「ん~窓の鍵が空いてるから散歩にでもいったのかな?」
「窓を開けて散歩に行くなんて無用心なんじゃないか?」
(うーん、でも窓から出たら鍵閉められないしね…)
「そんなヤツにボクたちの大事なプリンセスは任せられない」
「はるか、ひなたが選んだ相手なのよ。きっと素敵な人よ」
「素敵なヤツだろうと、ひなたを守れないんじゃ意味がない」
「まあ、ほんとあなたって人は」
“カラカラ─”
「あっ帰ってきたみたい!お帰り、ヘリオス」
「ひなた様、ただいま戻りました」
突然開いたベランダの窓を不思議そうに見つめている二人を置いて
私はヘリオスに近づいた
「今日の風はどうだった?」
「今日はとにかく暑かったですね。
こんな日は自分が白い羽毛でよかったとつくづく思います」
「でも暑いから気を付けてね。
そうそう、紹介するね」
そう切り出して私は二人にヘリオスを紹介し始めた
「この子がさっき話してた私の相棒で側近のヘリオス」
止まり木に戻ったヘリオスはソファーに座っている二人を見て姿勢を正した
「ヘリオス、この二人は天王星守護のウラヌスのはるかと
海王星守護のネプチューンのみちる。
今日うさぎちゃんたちと一緒いるときに再会したの」
「そうだったのですか。
お初にお目にかかります。太陽のプリンセスが側近のヘリオスと申します。
お二人のことはクイーンより伺っておりました。どうぞこれからもひなた様をよろしくお願いいたします。」
右翼?を恭しく胸の前にあてヘリオスはあいさつした
「ハト…?」
「ハトだね…」
「ハトだよ」
「ハトですが?」
「ぷっ、はははっ…─」
「─なんだ、ひなたに一杯食わされたな」
「ほんとね」
ハトであるヘリオスの登場に虚を突かれた二人は
再開して初めて声を上げて笑った
「いつもはるかたちにはからかわれてるからそのお返しだよ」
「僕がいつそんなことしたかな?」
「そんなあなただからついつい構いたくなるのよ、でもはるかもほどほどにね」
「わかってるよ、みちる」
「あの、いったい?」
私たちの会話について来れなかったヘリオスが
不思議そうに私たちを見つめていた
「いや、なんでもないよ。こちらこそよろしく頼むよ、ヘリオス」