太陽の在処~新たな運命
主人公の名前
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「それでね、夜天君が『スターのペット拝見』って番組でカメレオンを出すはずだったんだけど逃げ出しちゃって、丁度そこにいたルナにお鉢が回ってきたんだって」
「ほお、私が去った後にそのようなことが」
家に帰ってきて夕飯の支度をしながら
さっき聞いたばかりの真相を私はヘリオスに話していた
ちなみに今日の夕飯も…パスタ
「まあ、ルナは面食いらしいからよかったんじゃない?」
麺の固さを確認しつつ具材の用意
「私がそこにいたら私にお鉢が回ってきて今頃テレビに…」
「出たかったの?でも確かにヘリオスの体は白くてふわふわしてるからテレビで映えそうだね」
「ひなた様褒めないでください///」
「照れてる♪」
─っと伸びちゃう
最近パスタが得意料理になりつつあります
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ぼく達はそれぞれの仕事を片付けて大気の運転する車でマンションに向かっていた
「やっぱりクロ助のヤツ帰って来ただろ」
「ちょっと星野、変な名前つけないでよ」
腕の中の猫もクロ助って名前が気に入らないのか星野の方にはいかない
「じゃ何て名前にするんだよ」
「まだ決めてない…」
「ジュリアーノとかは?」
じろっと星野をにらみつけるが全く気にしていない風に言葉を続けた
「夜天お前、ファンの子からもらった手紙も読まないで捨ててるんだって?」
「いけませんね、ファンを減らすようなまねは」
「…信じらんないだけ。本当の僕らのこと何も知らないのに好きだなんてよく言えるよ。二人は僕たちのあの方のこと忘れちゃったの?
星野だってずっとあの子のこと探してたじゃん、ほかの子のことはいいから早く思い出してもらいなよ!」
「夜天!」
「─ごめん。でも僕は認めない。あの方とあの子以外の人なんて…」
「分かってるよ、その為に俺らは歌ってる。それに俺だってあいつのこと諦めてないから」
「そう銀河でたった一人の女性に巡り合うために。
そして太陽の彼女にもう一度微笑んでもらうために、ね」
僕たちのメッセージはとどいていますか
どこにいるんですか、プリンセス
休日、私は美奈子ちゃんにペットショップに来るように言われた
「それで、今日は何の日?」
「だからルナが夜天くんに連れられておめかししてるのよ」
「それをみんなで見に来ていると…」
たしかに中で夜天くんに連れられたルナが泡だらけにされていた
いま絶対泡飲んだよ;;
うわ~大丈夫かな
「あ!岡町のりこだ!」
「とか言ってるうちに、夜天くん行っちゃたよ」
やっぱり夜天くんも芸能人の女の子が好みなのかな?
かわいいしそれは納得だけど
『きゃああああ─』
中の様子を伺っていると突然悲鳴が聞こえみんなは表情を引き締めて、美奈子ちゃんの合図で全員が中へと向かって行った
「みんな、気を付けて」
私はただ見守っているだけ─
このままでいいはずないのに私にはまだみんなのように戦士の力がない
記憶はすでに戻っているのにどうして
少し経った頃、中で応戦していたルナがガラスを割って外に飛ばされてしまった
「ルナ!!ルナ大丈夫!?」
「ひなたここで何してるの!?」
「えっ、夜天くん?えと、ちょっと・・・」
私がなんでここにいるのか気になっていた夜天くんだったが
ルナの容体をきいて来た
「大丈夫、気を失ってるだけ」
「そう、よかった」
ほっとしたのも束の間壁に背を預けてしゃがみこんだ夜天くん
「夜天くん、どうしたの?思いつめた顔して」
「別に─」
「やらなきゃいけないことなら迷わずに進むべきだよ。
いつかそれが求めているものに繋がるんじゃないのかな」
何か根拠があって言ったわけじゃない
だけど夜天くんにかける言葉は逃げてとかそういうことじゃなくて
立ち向かってほしい、そう背中を押す言葉だった
「─ひなたはここにいて、絶対に動かないでよ!!」
~夜天~
戦うのが僕らの定めなら戦うしかないのか?
あの人に会える日がまだ遠くても─
でもひなたがいる
太陽のようなひなたが僕らの道を照らしてくれればいつかきっと…
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「夜天くんの探し人はまだ見つからないんだね」
ルナを見る夜天くんの目は優しくて、弱くて…
きっとそんな彼を支えていたヒトが今、この星のどこかに─
私も夜天くんにだけ言ってられないな
しっかりと前を向いていかないと、ね…