太陽の在処~新たな運命
主人公の名前
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─ある日のこと
「ルナが行方不明!?」
「うん、もう一週間も帰ってないの」
うさぎちゃんは不安そうな表情でルナの安否を気にしている
「変だ、ルナがなんの連絡もしないなんて」
美奈子ちゃんの肩に乗っていたアルテミスも声を上げた
「確かにそうだよね」
「私一週間前にルナ殿を見ましたが」
「えっ、どこで見たのヘリオス!?」
私の肩で話を聞いていたヘリオスが羽を片方広げてまるで演説をするかのように話出した
「その日は気持ちのいい南風が吹いていてその風に誘われるがまま飛んでおりましたら風見鶏のついたお屋敷の塀でルナ殿がお昼寝をしておりましたね。
特に変わった様子はなかったようですが…
ああ、そういえば美味しそうな赤い実がなっていましたね、あの実はまだあるでしょうか…」
「・・・・・」
「なにかあったのかしら~;;」
レイちゃんヘリオスも心配はしてるんだよ、きっと…
ふと、ウィンドウに置いてあるテレビを見ていたら
「あれ、あの猫…」
「ルナじゃない?」
「特に怪しい様子はない」
「うん、いたって普通だね」
今は中庭の中
この間夜天くんとルナが一緒にいるところをテレビで見て
話を聞きに来ただけなのになんで茂みの中から覗いているの・・・?
「なにか訳があるはずだわ
あたしを差し置いてルナが夜天くんと一緒にテレビに出た訳が!!」
なんかズレてる;;
「あの月野さんですよね」
「はい、そうですけど…」
「これ夜天さんに渡してください!!じゃあ!」
いきなり現れ、手紙を託すなり颯爽と去った同学年であろう彼女は何を根拠にうさぎちゃんに手紙を託していったのか・・・
「あ~行っちゃった。渡すしかないね、うさぎちゃん」
「うん、そうだね…ひなたちゃん一緒に来て!!」
「うん、いいよ」
「夜天君!」
声をかけても反応なしの夜天くん
「なに読んでるの?」
でもそんな事にもめげないうさぢちゃんは再び声をかけた
「別に…こうしてると君みたいに用もないのに声をかけてくる子もいなくなるから」
「私もいるよ~?」
私の声でやっと本から目線をあげた夜天くんは気だるそうな雰囲気だ
「ひなたもこんなことに付き合ってないで僕みたいに本でも読んだら?」
「夜天君は眺めてるだけでしょ」
「あたしは用があるから声をかけてんの!!」
「どうせ君の用なんて、ラブレター頼まれたから渡すとかそんなもんでしょ」
「ビンゴ!!」
今まで木の根元に依りかかって座っていた夜天くんはスッと立ち上がって
渡されたラブレターと空のペットボトルを一緒にゴミ箱に捨てた
堂々とそれをすることにやはり女の子としては黙っていられる訳もなく
「ゴミ箱に捨てるなんて、乙女の決意をなんだと思ってんのよ!!」
うさぎちゃんは夜天くんに注意をした
「そんなの君に関係ないでしょ」
「でも人が人を想う事って素敵なことだよ、それをそんな風に扱っちゃダメだよ」
「…ひなた、うるさい。それじゃ僕は行くから」
一瞬眉をひそめた夜天くんだったが私の言葉も受け流してその場を去ってしまった
「あーむかつく!!」
「それで聞きそびれちゃったのね」
放課後レイちゃん家に着くなりさっきのことを話して
これからどうしようかとみんなで頭を悩ませていた
「それにしてもやっぱり気になるわね」
「そうだよね、夜天君にルナのことちゃんと聞かないと」
「そうよ!どうしてひなたちゃんのことだけ夜天君呼び捨てにしてるのよ!!」
「美奈子ちゃんそこなの?」
真剣に悩んでいるかと思ったら美奈子ちゃんは違ったところに悩んでいたみたい
「だって気になるじゃない!!」
「みな!今はルナのことを─」
「あたしがどうしたの?」
「だからルナが─ってルナ!!」
「へへ、ただいま」
そこにはいつもと変わらないのルナがいた