太陽の在処~始まりの物語~
主人公の名前
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短い休暇もあっという間に過ぎキンモク星に行く日になった
キンモク星へは星の回廊を抜けていく
星と星をつなぐ回廊はそれぞれの星の力ある者同士が創り出すもので互いの星同士が望まない限り創り出すことはできない
許可ない者は入ることのできない領域だ
「気を付けて行くんだよ」
「しっかりと学んでくるのですよ」
回廊を渡っていくのだから問題はないはずだが
二人に優しい声をかけてもらえてくすぐったい気持ちになった
「はい。それではお父様、お母様、行って参ります」
アイリアはキンモク星へと続く光輝く星の回廊を背に、
キングとクイーンに挨拶をして歩を進めた
*******
星々の光が導く回廊を抜け、アイリアはキンモク星に降り立った
「ここがキンモク星…」
辺り一面花が咲き乱れ、空気が澄んでいた
「お母様が言っていた通り素敵な星…」
「─お待ちしておりました」
アイリアが周りの風景に感動していると後ろから声をかけられた
「ようこそ、太陽王国のプリンセス・アイリア。
私はこのキンモク星の皇女で火球と申します」
綺麗で優しい声の持ち主がこの星のプリンセスのようだ
年は私より少し上だろうか
清廉された様子に少し緊張してしまう
「はじめまして、プリンセス火球。このたびは私の留学を受け入れていただいてありがとうございます」
アイリアもドレスを軽く持ち上げ挨拶をした
「いえ、私もあなたと出会えて嬉しいです。
後ろに控えております3人は私のセーラー戦士です。
さぁ三人ともご挨拶を─」
火球プリンセスの後ろに目をやると三人の女性が控えるように立っていた
「はじめてお目にかかります。火球プリンセスがセーラー戦士、セーラースターファイターです」
「同じく、セーラースターメイカーです」
「セーラースターヒーラーです」
綺麗な人たちだな─
それに火球プリンセスの事をとても慕っているようだった
火球プリンセスを見る三人の目はとても優しい顔付きをしていた
彼女たちの最初の印象はそんな感じだった
「よろしくお願いします」
アイリアは笑顔で三人に挨拶をした
「移動でお疲れでしょう
お部屋までファイターに案内させますから今日はゆっくり休んでください」
「わざわざお出迎えいただいてありがとうございました。」
火球プリンセスはアイリアを気遣って部屋で休むように提案してくれた
正直そこまで疲れてはいなかったがせっかくの気遣いなので素直に頷いた
「よかったら夕餉を一緒にどうですか?迷惑でなければですが」
「えっ?いいんですか?もちろん!
楽しみにしていますね」
火球プリンセスから夕餉のお誘いにアイリアは心躍らせた
年も近く、同じプリンセスとしての立場にある火球プリンセスは一体どういう人なのか
この星の事など聞いてみたいことがたくさんあったからだ
「よかった。では私も夕餉までにお仕事頑張ってきますね」
火球プリンセスと出会ってまだ数分しか経っていないがこの留学がとても素敵な出会いになるとアイリアは確信していた
「それではこちらです」
固い声色でファイターが先導してアイリアの部屋まで案内してくれる
─では、後ほど
と言って火球プリンセスもメイカーとヒーラーを引き連れて公務に戻っていった
「ここが貴方のお部屋です」
部屋は結構な広さがあり大きな窓と庭園を望めるバルコニーがついていた
「なにか入用がありましたらおっしゃってください」
「ありがとう、ファイター」
アイリアは素直にそう返した
「最後に一つ…」
ファイターは低い声で言った
「この星で問題は起こさないで下さい。私たちの仕事が増えます。私たちのプリンセスにも迷惑にならないように行動してください」
さっきまでの態度と違いアイリアは少々驚く
「これは他の2人も同じ意見です」
これが彼女たちの本心か──
「わかった、気を付けるよ」
「それではゆっくりとお休みください」
その言葉を聞いて納得したのかファイターはすぐに部屋を出て行った
──セーラー戦士には歓迎はされていないみたい
でもわざわざ太陽から遠いキンモク星に来たんだもの
この星の事をたくさん知りたい、見てみたい
─明日からの生活が楽しみ