太陽の在処~新たな運命
主人公の名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
うさぎちゃん達が帰ってから
いつまでもしゃがんではいられないと
私はのそのそと動き出してなんとかマンションまで辿りついた
想い出した記憶は私が太陽のプリンセスであること
月のプリンセス・セレニティのこと
そして守護戦士と外部戦士のこと
あの月の戦いのときクイーン・セレニティと交わした約束
─皆を導いて行く
その時傍らで見守ってくれていたのは私の─
「ただいまヘリオス」
─バサっ
「あのねヘリオス、記憶が戻ったの。貴方は私の側近のヘリオスだよね?」
ピタっとヘリオスの動きが止まったかと思ったら目を閉じ
「やっと記憶が戻ったんですね」
優しく、凛とした声が発せられた
あの日一緒に戦場へと赴いた私の側近
「ずっと傍にいてくれたんだね。ありがとヘリオス」
「いいえ、この日を待ち望んではいましたが本当は思い出さない方が幸せなのではとも思っていました。」
「えっ、どうして?」
「一時はあなたの記憶を一刻も早く取り戻すためにわざとセーラー戦士に近づけましたが、記憶が混乱したのでしょう。
辛そうな姿のアイリア様を見るのは正直堪えました。
それにあなたはプリンセスであると同時にセーラー戦士でもありますから戦いに向かってしまうでしょう。
それは危険と隣り合わせということです。
大切なプリンセスをそんなところに行かせたくはありません」
ヘリオスは私の側近と言っても月に向かう直前に出会ったからあまり彼のことは知らないけど結構真面目な性格みたい
そして私のことをとても大切に想ってくれてることも分かった。
「わざと近づけたって?」
「買い物に行った際に私がお金を持って…」
ヘリオスはバツが悪そうに顔をそらして口にした
「あのとき!?あれは私の記憶を戻すためにわざとしたんだ?」
「申し訳ありません;;」
いっそううなだれてしまったヘリオスの姿に笑みが浮かんだ。
ふわふわの羽毛に優しい瞳。
思わず手を伸ばし人差し指で彼の頭を撫でる
「私は私の使命を果たすために転生したんだよ。ヘリオスが私の為にしてくれたことなんでしょ?だから、ありがとう。
これからは危険なこともあるかもしれない。でも私は一人じゃないから、ヘリオスがいる。一緒に歩んでくれる?」
「もちろんです、アイリア様。どこまでも共に参ります」
「ありがとう///でも、今は若宮ひなた。私のことはひなたって呼んで」
そして私たちは今更ながらお互いのことについていろいろ教え合った
なんでもヘリオスは私が戦士になる時にお母様から送られる予定だったようで
本当はもう少し後の予定だったが月と地球の戦で私が名乗りを上げたものだから
ヘリオスも急いで準備をしたとか
転生した私を初めて見たのはまだ私が小学生の頃だったみたいで
そのころの私は友だちと色鬼に夢中でいつしか何の色にでも対応できるようにカラフルな服を着る様になっていた
友だちからはピエロと言われからかわれていたけど、からかった友だちの頭にどんぐりの実を落として仕返しをしてくれてたみたい
そういえばあの頃トト○が出たって話題になってたような…
いつも遠く近くもないところから私の成長を見守ってくれていたのだと
そして私が一人になったあの時から傍に寄り添って心の支えになろうとしてくれた
「でもヘリオス、危険な目に合わせたくないって言ってもここ最近で私の記憶が戻りかけてたんだから遅かれ早かれ思い出すことになるわけだし教えてくれても良かったんじゃない?」
私は食後の紅茶に砂糖を溶かしながらふと聞いてみた
「そ、それは…」
いかにも言いにくそうに口ごもるヘリオスに私は首を傾けた
「それは?」
「あの日見たセーラー戦士はひなた様と同じ年頃のようでしたから、記憶を取り戻した途端にご自宅に上がり込んで、夜中までお菓子を食べながらおしゃべりして、家に戻らなくなったらどうしようかと…」
「・・・・・大丈夫だよ、きっと…」
もう一つ
ヘリオスは結構過保護みたいです